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2021年12月9日
アムネスティ・インターナショナルのセキュリティ・ラボは、少なくとも4人のカザフスタンの市民社会活動家のモバイル端末がNSOグループのペガサス・スパイウェアに感染していることを確認した。フォレンジック分析は、4人の活動家全員が2021年6月上旬から標的とされ、デバイスが感染していたことを示していると、アムネスティは本日発表した。
「このケースは、NSOのスパイウェアが、社会運動を黙らせ、反対意見を押しつぶそうとした政府が選択する武器であるという、増加した山積みの証拠に加わっています。世界中の国は、人権に準拠した規制の枠組みが整うまで、監視装置の輸出、販売、使用を直ちに一時停止しなければなりません。」アムネスティ東欧・中央アジア担当ディレクター、マリー・ストラザーズは話した。
アムネスティのセキュリティ・ラボは、カザフスタンの人権活動家9人の携帯電話のフォレンジック分析を実施した。アムネスティは、4人の端末がペガサス・スパイウェアに感染していると確認することができた。被害者のうち、タミナ・オスパノヴァ、ディマシュ・アルズハノフ、アイザット・アビルセイトの3人は、11月24日にアップル社から「国の支援による攻撃者」警告を先に受けた。アップル社は、NSOグループのペガサス・スパイウェアによる標的であるかもしれないと思われる個人に対して、これらの通知を送っていた。4人目の犠牲者であるダルカーン・シャリポフはこの通知を受け取っていない。通知を受けた個人は、カザフスタンでペガサス・スパイウェアの標的となった人権活動家のごく一部であることを意味している。
被害者は全員、市民青年運動「オヤン、カザフスタン」(目覚めよ、カザフスタン)に所属している。被害者たちはテミルラン・エンセベクの友人であり、彼のインスタグラムでの風刺的なブログは犯罪捜査中である。 |
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4人の活動家のモバイル端末は、2021年6月3日から5日にスパイウェアに感染した。6月5日、「オヤン、カザフスタン」は公開の#Seruenイベントの1つを開催していた。そこで活動家が公共の場所で対面で会うことができた。この監視キャンペーンは少なくとも2021年7月まで続いた。
「これらの活動家への違法なハッキングは、プライバシーの権利だけでなく、表現の自由と結社の自由の権利も侵害しています。カザフスタン当局は、この侵入について徹底的で透明性のある調査を直ちに実施し、活動家への違法な監視を行った者に責任を問わなければなりません」とマリー・ストラザーズは話した。
背景
監視対象の可能性のある5万件の電話番号漏洩の大規模な調査によると、NSOグループのスパイウェアは、世界中で大規模な人権侵害を助長するために使用されている。これらは国家元首、活動家、ジャーナリストを含んでいる。メディアの報道によると、約2,000件の電話番号がカザフスタンのものだった。
ペガサス・プロジェクトは、10カ国の17のメディア団体の80人以上のジャーナリストによる画期的な共同作業である。パリに拠点を置くメディア非営利団体「禁じられた物語」がコーディネートし、アムネスティの技術支援で、スパイウェアの痕跡を特定するために携帯電話に最先端のフォレンジック・テストを行った。
「オヤン、カザフスタン」(目覚めよ、カザフスタン)は、地元の活動家ベイバリース・トリムベコフとアシヤ・トレソヴァの逮捕を受けて、2019年6月に結成された草の根市民社会運動である。彼らは、2019年のマラソン大会中にアルマトイのアル・ファラビ通りに「真実からは逃れられない」と主張し、公正な大統領選挙を求める内容を含むポスターを掲示したために逮捕された。「オヤン、カザフスタン」は、市民の権利の拡大と議会制共和国を要求し、LGBTQIの権利とジェンダー平等を支持する社会的に進歩的な立場を表明している。
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