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2021年8月4日
ワンチャルーム・サッサクシットを含むタイの活動家の強制失踪に焦点を当てた、7月4日のパネルディスカッションに参加したために、3人の講演者と1人の司会者とともに、アムネスティの職員が、罰金を科せられたことを受けて、アムネスティ・アジア太平洋地域ディレクターのヤミニ・ミシュラは話した。
「私たちの職員は、国際人権法のタイでの認識を高めるという自分の仕事をしていただけです。タイ当局は、タイ当局の人権義務やこの地域における強制失踪の長い歴史について話しただけで、彼女や主催者、他のパネリストたちに罰金を科すべきではありません。」
「アムネスティは世界的な人権団体で、私たちの仕事は、すべての政府や非国家主体に国際人権法の遵守を働きかけることです。」
「人権擁護活動家は社会の自由を守るために重要な役割を果たしています。彼らを脅迫し、罰金を科すことは、これら活動家だけでなく、他者の権利を勇敢に守ろうとするすべての人にとっても脅威となります。」
「強制失踪の継続や、表現の自由の権利への当局の弾圧は、タイにおける深刻な人権問題です。当局は早急に責任を取り、これらの長期的問題に取り組まなければならない。」
「タイ当局は、平和的に自らの人権を行使した人びとに罰金を科すのを止め、パンデミックを弾圧強化の口実として利用するのを止めるべきです。」
背景情報
アムネスティ職員を含む5人は、8月4日午後1時にバンコクの警察署に出頭し、罰金を支払うように当局から命令された。
この罰金は、7月4日の対面でのパネルディスカッションへの参加に対する行政的罰金として、道路交通法と清浄秩序維持法で科された。誘拐されたと報道されているタイの活動家ワンチャルーム・サッサクシットを含む、タイの活動家の強制失踪がテーマのものだった。5人はまた、イベントを宣伝するために拡声器を使用したとして、取締法B.E.2493で起訴された。
他の4人は、パネルのモデレーターと、他の3人のパネリスト:抗議行動参加者、18歳の学生、強制失踪した人物の友人である弁護士である。 |
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ワンチャルーム・サッサクシットは、2020年6月4日にプノンペンから強制失踪したタイの活動家である。彼の強制失踪は、2016年6月以降、近隣諸国、すなわちラオスとベトナムで、正体不明の人間によって、少なくとも9人の亡命中のタイ人活動家が拉致、殺害される、深刻な憂慮すべきパターンと対応している。
アムネスティ職員と他の4人の人権活動家への罰金の決定は、批判を沈黙させ、表現の自由を抑圧しようとするタイ当局による進行中の取り組みの中で行われた。
2021年7月29日、プラユット・チャンオチャ首相は、「フェイクニュース」の配信の禁止を導入した。このフェイクニュースには、社会的動揺や恐怖に拍車をかけ、国家の安全保障を傷つけ、新型コロナ危機に対する国家の対応に疑義を流す報道をオンラインで共有する人も含まれる。たとえ共有された情報が事実について正確で、公衆衛生の利益だったとしても。
2021年3月、タイ当局は、市民社会グループや非政府組織(NGO)をさらに口封じする抑圧的法律を通過させる取り組みの一つとして、非営利団体を規制するための法案を提出した。最新のバージョンでは、この法案は政府にグループを恣意的禁止する権限を与え、団体のプライバシーを侵害し、表現、結社、平和的集会の自由の権利を侵害するだろう。
2020年から2021年に、首都バンコクやタイの各県で、民主改革を求めて数万人のタイ人が街頭でデモ活動をしたことに対し、警察は平和的な抗議行動参加者を追い散らすために、過剰で不必要な力を行使し、数百人のデモ参加者を逮捕した。
タイ人権弁護士会によると、2020年7月から2021年6月までに、少なくとも695人(うち44人は子ども)が刑事起訴されている。扇動、不敬罪、コンピュータ関連罪、集会の違反を含む、平和的抗議行動への参加という374件の訴訟で。
さらに、緊急命令の下で7月12日に施行された法令第27号によれば、タイの新型コロナ防止手続きへの違反は、最大で2年の懲役または4万バーツ以下の罰金に直面することもありうる。
タイや他のすべての国の合意によって国連総会で採択された、国連人権擁護者に関する宣言は、人権を促進・擁護するために市民社会組織・団体・グループを形成・加入・参加する個人の権利を保証している。
タイ当局はこの条文を尊重しなければならない。権利のための労働者や活動家がパネルディスカッションへの平和的参加に罰金を科すことは、明らかに表現の自由の権利を侵害している。
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