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2020年4月15日
9月29日から10月5日まで、イタリアのランペドゥーサ島でユースのためのサマーアカデミーが開催された。この活動は変革を始めよう!プロジェクトの枠組みで組織された。このプロジェクトはEUの共同出資プロジェクトである。
変革を始めよう!は、ヨーロッパ12カ国で活動しているプロジェクトで、ヨーロッパ市民の意識と批判的な理解を発展させることを全体目標としている。質の高い世界的市民権教育を育成することで、相互依存する世界や、持続可能な開発目標(SDGs)に示されている開発課題という意味での自分たちの役割と責任への理解である。
持続可能性は、国、地理的な位置あるいは経済的発展に関わらず、国際機関、そしてすべての人間に深く根付いた変化への願望によって行われた活動を促進するキーワードとなるだろう。
SDGsは、経済的、社会的、環境、文化的といった持続可能性の多面性を考慮している。同時に、国連のアジェンダ2030は、国家間の人と開発における違いを考慮している。
変革を始めよう!プロジェクトは、SDGsと移民の関係について、ヨーロッパにおける教育および啓発向上活動の実施を目的としている。
アカデミーには、ヨーロッパ12カ国から15の異なる団体の若い学生、活動家、ユース職員、スタッフが集まった。変革を始めよ!プロジェクトでの視点や経験を共有し、移民に関連したSDGsでの能力を開発し、ランペドゥーサの状況を理解するために。とくに10月3日の移民の被害者の国民記念日に関連している。
サマーアカデミーは若い参加者にとって最初にこのプロジェクトの国境を越えた側面を経験する機会でもある。参加者の一人であるゾーヤは、「サマーアカデミーに選ばれたことで私は本当にいい気持ちでした。多くの若者と出会い、変革を始めよう!プロジェクトがいかに大きなものであるかを実際に経験できる機会を得たからです。また参加者の国籍が異なるために様ざまなアイデアを聞くことができました。変革者であることに誇りを感じています。」
主催者は、ユース職員を含む45人の若者とモロッコの2人の証言者を選んだ。若者たちはグループとして一緒に活動し、ヨーロッパ中から約600人の学生からなる10月3日集会と協力して組織された活動に参加した。
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再サマーアカデミーのプログラムは、社会変革のための人権教育の原則を守り、若者の異なる視点や感情を尊重するようにデザインされている。変革を始めよう!プロジェクトの後で、若者が行動を起こすように力を与えるように、家に帰り地元で仲間を巻き込んでいくことができるように。
若い参加者が移民についてより良い知識を取得することを可能にした重要な活動の1つは、2013年10月3日に起こった沈没船の生存者との会合、そしてポルタ・デ・ヨーロッパまでの沈黙のマーチ、600人以上の学生とイタリアの政治家との10月3日の追悼式への参加だった。イタリアからの参加者マルゲリータによると、生存者との会合は、彼女やアカデミー参加者たちに衝撃を与えた。「私はこの場所と入国管理の現実を経験した人びとを見ています。彼らは私と一緒にいたすべての人の目と心に話しかけました。彼らの『話』は、私たちが将来取るべき道を示しました。」
サマーアカデミーの結果として、参加者は、沸き上がった感情を表現し、経験を得て学んだことから、共同して作った「ランペドゥーサのカルタ」を開発した。同時にポスター、ビデオ、歌、イラスト、ポッドキャスト、ビデオを含む、それぞれの興味や能力によってマルチメディア・ツールを作成した。
これらの制作物は、参加者によってさらに開発し、ランペドゥーサでの経験を共有するため、そして変革を始めよう!プロジェクトに参加を促すツールとして使用される。
キャンプを通じて参加者が経験したことは、参加者が活動家としての自らの役割を理解する方法に影響を与えた。キャンプに参加した人の中には、移民の影響を受けている国から来た人もいれば、大規模な移民という現象をあまり経験していない国から来た人もいた。しかし、共通していることは、すべての国で移民・難民に対する態度が一般に敵対的な環境であった。このことは、連帯と協力という原則にもとづく人権活動の役割を再定義する機会を作り出した。「変革を始めようグループで活動を続けることによって、そして、その一環として、アムネスティ・スロベニアと協力して、私の学校で署名集めや手紙書きのための様ざまな活動を組織するのに役立ったことによって。」
最後に多くの参加者に、サマーアカデミーの経験は、人権活動家コミュニティの一員でありたいという願望を与えた。「私は継続し、学び、多くの人権問題に取り組むための適切なツールを身につけたい。アムネスティの活動にもっと参加するためのツールを身につけたいと思っています。」とマルゲリータは話した。
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