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インタビュー：性と生殖の犯罪化
アムネスティは、性と生殖の権利(SRR)を取り上げる新シリーズ「ボディ・ポリティクス：性と生殖の犯罪化」を発表した。
ニューヨーク事務所に勤務する法とポリシーのアドバイザーであるキャリー・エイセートとジェイム・トッド=ゲルの共著である。私たちはこのシリーズについて、またこのタイプの犯罪化がなぜ私たちみなにとって重要な基本的権利を制限するのかについて、彼らと話した。
「ボディ・ポリティクス」シリーズとは何ですか？
これは私たちの世界的運動のための新しいツールです。私たちはこれを利用して、私たちの国内的および国際的状況における不法な性と生殖の犯罪化に取り組みます。このシリーズは、犯罪化とSRRの参考図書、この問題をキャンペーンする方法のガイドラインのツールキット、能力開発のためのモジュールで構成されています。
なぜ国家は性と生殖を犯罪化するのでしょうか？
さまざまな理由がありますが、最も一般的なのは、道徳、宗教、女性や子どもを「保護」しようとすること、伝統、ナショナリズムです。また国家は社会的、性的、ジェンダー規範に挑戦する人びとを統制し虐げたいのです。
何かを「間違っている」または「悪い」とレッテル貼りをするために刑法を使うことは、国民を「保護する」ために「行動を起こしている」と示したい法および政策立案者にとって魅力的です。
これは彼らの人気を高めることができます。刑法は建設的な意図を持って通過する時もありますが、悪影響を及ぼす時もあります。たとえば、妊娠中の薬物使用を犯罪とする法律は公衆衛生の改善を目的としているかもしれませんが、現実には妊婦は病院に行くことを恐れ、当局に報告されたり逮捕されたりすることを恐れています。しかし別の時には、このような法律は、すでに烙印を押された人びとをさらに標的にし、罰するためだけに使われています。たとえば警察がセックスワーカーであるとトランスジェンダー女性の概要を書く場合などです。
なぜ性と生殖の犯罪化が人権問題になるのでしょうか?
この種の犯罪化は、世界中の多くの人が人権を主張するときには大きな障壁であり、数多くの人間の尊厳を否定しています。政府は私たちの身体に関連する問題を統制するために、刑法やその他の懲罰的な法律や政策を使用しています。この統制は私たちの身体的自立性を侵害し、差別からの自由・プライバシーや健康といった多くの人権に影響を与えます。たとえば政府はだれとセックスできるか、その理由を統制しようとします。また妊娠するかどうかやいつ妊娠するか私たちの決定に影響を及ぼす、性と生殖に関する健康の情報やサービスへのアクセス方法を制限しようと統制します。国家はしばしば私たちの性自認をどう表現するかを制限しようとします。これは自分がだれかをじっくり考える方法で自分自身を表現するという権利を傷つけます。
人びとにとって何が結果ですか?
性と生殖の犯罪化は、恣意的拘禁、不当な刑罰、恐喝、暴力や嫌がらせだけでなく、烙印や差別の強化につながることもあります。個人や団体は、健康・住宅・教育などの重要なサービスから除外された社会的経済的周縁化の立場になります。これが人権の観点から私たちがこの問題に取り組んでいる理由です。 |
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最も影響を受けるのはだれですか?
刑法や政策は、最も周縁化された、特に社会的規範に違反した人たちに対して不釣り合いなほどに使用されている。これら個人はしばしば重層的な差別にすでに直面しており、自身がさらに罰せられていると気付きます。私たちが自分の性的指向や性自認を隠すことを強いられたとき、たとえば、表現の自由や結社の自由、思想・良心・宗教の自由の権利を十分には主張できません。
この活動で何を達成したいですか?
私たちは性をどのように体験し、性的指向と性自認をどう表現するか、すべて決定することができるべきであると考えます。私たちは妊娠するかどうか、いつ妊娠するのか、だれと結婚するのか、いつ結婚するのかを、自由に決めることを望みます。私たちの身体・性・生殖について決定をする能力は、人間の尊厳には重要不可欠です。このことで身体的・感情的・精神的・社会的幸福を享受でき、さまざまな人権を実現できます。
性と生殖を犯罪化する法律
1. 同性愛者の性行為の犯罪化
性的指向や性自認が厳格な規範に合致しない人びとに烙印を押し、取り締まり、処罰を可能にする刑法
2. 婚外セックスの犯罪化
しばしば「姦通」や「密通」として刑法で言及される。これらの刑法は女性を処罰し、彼女たちが直面する差別や暴力を悪化させるために使用される
3. HIV非公開・ 暴露・伝染の犯罪化
たとえ害する意図はなくても、HIVに感染している、あるいは他者をウイルスにさらしたという容疑で人びとを処罰するために、刑法やその他民事制裁を使用する。
4. 青少年の性行為の犯罪化
同意やエンパワーメントよりもむしろ害からの保護に焦点を当てることは、性と生殖に関する健康情報とサービスの、そして意思決定能力についての青少年の権利を妨げる
5. セックスワークの犯罪化
制限的で懲罰的な法律は、セックスワーカーに自らの尊厳と身体と生命への個人的自主性を否定する
6. 中絶の犯罪化
制限的な中絶法は、女性や少女に身体的精神的健康を損なうかもしれない妊娠を継続するよう日常的に強制し、彼女らを安全でない中絶に追いやっている
7. 妊娠の犯罪化
特定の法律が妊娠中の女性を取り締まり処罰するために使用される。一般的には、これら法律は、最悪の差別に直面している女性と、医療サービスが最も必要な女性を標的としている
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