|
アムネスティ・インターナショナルのセネガル・ダカール事務所に拠点を置く西アフリカ調査員サブリナ・マータニは、今年初めガンビアの首都バンジュールでの政治的混乱の中の人権状況の監視について話した。
2017年1月16日、私はバンジュール空港の国境管理の行列でダカールに強制送還されるのではないかと思いながら待っていました。
その日、私と同じ飛行機の数人のジャーナリストが送り返されました。ヤヒヤ・ジャメ大統領が12月の選挙での敗北の最初の受け入れを無効にし、辞任を拒否した後、緊張が高まっていることから、国際的メディアはバンジュールへ行こうと先を争っていました。独立ラジオ局は閉鎖され、軍が独立選挙委員会を乗っ取り、アダマ・バロウ次期大統領は安全のために近隣のセネガルに連れていかれ、数千ものガンビア人もまた暴力を恐れて逃れました。幸いにも私は送還されず、現地で人権状況を監視し、人権擁護活動家を支援することができました。
わずか数週間前、2016年12月、人権の変化がちょうど間近に見えた別のガンビアを去りました。そして、数千人のガンビア人が、12月1日に行われた選挙で闘うために結成された野党連合を支持するために出掛けました。表現の自由が22年間抑圧されていた国で、彼らは自分自身を大きな危険にさらしました。拷問や強制失踪などの人権侵害は一般的でした。インターネットと国際電話回線は投票日前にブロックされました。私たちはダカール事務所に報告を返すのに苦心し、不安定な衛星電話でメディアインタビューを行いました。
勇敢なガンビアの選挙監視団は、夜から緊張した朝まで結果を数えました。12月2日、ジャメを破るという衝撃を示した結果が出た時に。選挙委員会の委員長が、脅迫を受けているにもかかわらず国営テレビで結果を発表した時、私たちは息を凝らしました。私たちは喜びの涙を、亡命中の愛する人に帰国するよう呼びかける声を、「私たちは自由です」「新しいガンビア」という叫びを、バンジュールの通りでのお祝いを目撃しました。
数日後、野党UDP党首のウサイヌ・ダルボエなど、4月と5月の平和的な抗議行動中に逮捕された政治囚たちの弁護を続けている数人の勇敢な弁護士たちに立ち会って、私たちは満席の法廷で座っていました。私たちはこれらのケースを報告しており、これらに世界の注目を集めた最初の組織の1つでした。アムネスティ・インターナショナルのサポーターたちが支援した良心の囚人たちの釈放を目撃しました。これら囚人たちは何ヶ月も拘禁されていて、私たちは彼らとその家族たちと彼らの自宅で釈放を祝いました。 |
|
しかしながら、この歓声は12月9日には悪化しました。ジャメはテレビに出て、結果を拒否すると言いました。クリスマスと新年は緊張状態で、ガンビアの未来は不明でした。ダカールに戻っていた私たちは、人権の変化を監視し、比較的安全に情報を共有するためのチャネルであるソーシャルメディア上で人権擁護活動家とやり取りしました。
「1月、私たちはヒューマン・ライツ・ウォッチとの合同ミッションでガンビアに戻りました。若者たちは、ジャメに選挙結果を考慮して辞任するように要請する、ガンビアは決定したという社会運動を始めていました。私たちは、このスローガンを書いたTシャツの販売したために逮捕された人びとの、そして次期大統領に忠誠心のあると疑われて家族や弁護士とアクセスできずに拘禁されている兵士たちのケースを報告しました。世界がこの政治的出来事に注目し、人権侵害を強調し、ガンビアの人権活動家との連帯を示すことが重要でした。「少なくとも私たちに何か起きれば、無視されないことが分かっています」とある活動家が私に語りました。「これはある種の保護です。」
1月21日、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)によって促された拡大交渉と、権力をあきらめるよう要請する増大する市民社会運動の後、ジャメは辞任に同意しガンビアを離れ赤道ギニアへ行きました。長年人権擁護活動家たちはガンビアにおける人権侵害に国際的な関心を呼び起こすために重要な役割を果たし、市民を自らの権利を要求続けることを励ましました。
新政府はすでに多くの積極的な取り組みを行っています。ガンビアは国際刑事裁判所に再び加入し、国家諜報機関の元職員は著名な野党指導者殺害の裁判にかけられ、政治囚たちが釈放された。
新内閣には、アムネスティが支援していた元良心の囚人、2人の政治囚、ウサイヌ・ダルボとアマドウ・サネが含まれています。
|
|