|
気候変動は現代の最も大きな人権問題の1つである、と国際開発と人権のシニア・アドバイザーであるサヴィオ・カルバリョは話した。
気候変動によって、人権はどうなりましたか？
極度の気象関連災害や海面上昇は、住居を破壊し、人びとの生計を立てる力を破滅させます。その上、排出が著しく減少しない限り、約6億人もの人びとが気候変動の結果として干ばつや飢饉を経験する可能性があります。そのため気候変動と、生活・健康・食料・水・住居の権利を含む人権には直接関連があるのです。
女性は、気候変動によってどのように影響されますか？
世界中の自営の小規模の農家の大多数が女性です。そのため干ばつ、洪水および作物の収穫不足は、最初に最も激しく彼女たちに影響を与えるでしょう。彼女たちはさらに水汲みという重荷を負うかもしれません。厳しい水不足によって非常に強く影響を受けるでしょう。
先住民の人びとにとってはどのような意味がありますか？
先住民の人びとは環境への依存度のためにしばしば地球温暖化の最前線にいます。多くの人がとくに気候変動に敏感な脆弱な生態系に住んでいます。これは彼らの文化的アイデンティティを脅かします。気候変動は彼らの伝統的な土地や生活手段と密接に関連しているのです。
|
|
気候変動は難民にとってはどうでしょうか？
飢饉、干ばつおよび自然災害がより頻繁に起これば、国境を越えて移動する人びとの数は増加するでしょう。これらの人びとのすべてが「難民」の法的定義を満たしていなくても、彼らは気候変動に最も責任がある国家による支援を受ける権利を与えられるべきです。
気温上昇や海面上昇といったことがさらなる戦争につながりますか？
可能性はあります。気候変動が天然資源をめぐる争いといった、戦争のよく知られた原因を悪化させるであろうと私たちは分かっています。そしてこれは将来暴力的な紛争の危険性を増大するでしょう。
政府は何をするべきでしょうか？
政府は、化石燃料のための助成金の段階的廃止を含む、二酸化炭素排出を減少するためにできることをすべてやらなければなりません。また政府は市民が気候変動に適合することを手助けし、たとえば海面上昇のために住居を失った人びとに補償を提供しなければなりません。
アムネスティは何をしていますか？
パートナー団体とともに、私たちは、各国政府や国連といった機関に、気候変動に対し具体的かつ緊急の行動を取るように圧力をかけています。これは慈善活動でも援助でもありません。人権であり正義なのです。
|
|