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「この道路は暗いです。街灯がないので、非常に危険な場所になります。時には、あなたは悪意を持った（そしてあなたに悪いことをできる）だれかと会うかもしれません。野菜などを買うときには、私たちは道路の端で買い物をします。あなたが自分の娘に砂糖を買うためにお使いに出す時、だれかが少女の胸を、お尻を触るかもしれません。そして子どもは強かんされるかもしれないのです。」
これらは首都ナイロビの中心部のケニア最大のスラムであるキベラの住人であるアリス・ヤンゴの言葉である。彼女は自分の家族だけでなく、地元市場の端で野菜を売っている、孤児を含む他の多くの子どもたちを支援している。
彼女や彼女の娘たちは、毎日市場へ往復する際、強かんされたり嫌がらせを受けたりする恐れのあるキベラの灯りのない路地を通って歩かなければならない。キベラでは警察が人員不足のため、そして加害者が裁きにかけられる可能性がないため、女性たちはこのような事件を報告しない。
貧困と教育
暴力はしばしば女性たちが貧困から脱け出すことを妨げている。教育は女性の選択を増やし、依存状態を減らすことによって貧困から脱け出すことが可能になる。しかし差別や暴力は少女たちの教育へのアクセスを妨げる。教育は人権である。しかし世界中で5500万人以上の少女たちは学校へ通っていない。
タジキスタンでは、多くの家族は教科書、制服、移動手段など子どもの学校教育に必要な基本的なものを提供できていない。女の子を学校へ行かせるよりはその後の人生でより稼ぐことができる男の子の教育を優先する。多くの少女たちは教育を終えていない、しかし代わりに家族の面倒をみて、畑や市場で働き、幼くして結婚する。教育の欠如は後の人生での女性の選択を制限する。
国連ミレニアム開発目標は、教育と健康を、貧困を終わらせるためにどのような戦略にも重要であると認めている。貧困の中で生きる女性や少女は、その社会経済的状態やジェンダーに基づく差別のために、これらの権利に付加的な障壁に直面する。
貧困と妊産婦死亡率
ペルーは米州地域で最も妊産婦死亡率が高い国の1つである。ペルー社会における深い不平等は富裕層の女性と貧困地域の女性との妊産婦死亡率が大きく異なることに反映されている。ペルー保健省によれば、農村地域の女性たちは妊娠に関係した原因による死亡が、都市部の女性と比べて2倍である。彼女たちは同じ国の他の女性たちが受けている保健サービスを拒否されたために、数百人もの貧しい農村地域の先住民族の妊娠した女性は、予防可能な原因で死亡している。貧困は妊娠により死亡するかそうでないかの決定要因である。
貧困と無力感
世界に女性がジェンダーに基づく暴力を受ける危険のない社会はない。暴力は女性が平等に社会に参加し、人権を享受することを妨げる。世界の労働時間の3分の2を占め、世界の食糧の半分を生産しているにもかかわらず、女性は世界の収入の10パーセントしか得ていない、世界の資産のうち1パーセント以下しか所有していないのである。一般的に家で社会で、女性や少女はより単純作業を行なっており、彼女たちの声はほとんど聞こえない。多くの人びとが、民族性、人種、宗教、既婚か未婚か、身体障害より差別に苦しんでいる。
アムネスティ・インターナショナルの人間らしく生きたいキャンペーンは、貧困を促進し深める人権侵害に取り組むことを目指している。アムネスティ・インターナショナルのストップ！女性への暴力キャンペーンを基に、人間らしく生きたいキャンペーンは、多くの女性が貧困、暴力そして差別のために彼女たちの人権を実感する際に直面する障壁に焦点をあわせる予定である。
wire 2009年10・11月号より |