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Q.
あなたが人権に関心を持つようになったきっかけは何ですか?
A.
1990年代後半はインドネシアにおいて政治的不安および政府による弾圧の時でした。1998年、当時私が農業法を研究していたトリサクティ大学で、学生抗議行動者たちが軍によって銃撃されました。それは平和的な抗議行動でした。私は彼らへのこの攻撃を容認することはできませんでした。私は何かしなければならないと感じました。(中略)
そして私はコントラス(Kontras)（失踪者および暴力の被害者のための委員会）の代表のムニール・サイド・サリブと会いました。彼は政治的動揺にあった当時最も輝かしい活動家でした。彼は私たちに軍事力ではなく人権の枠組みを利用してこのような犯罪は捜査されなければならないと話しました。彼は私にアチェに行く気を起こさせました。そこで私は同じ弾圧を受けている他の人たちに会いました。その後私はKontrasのボランティアになりました。
Q.
インドネシアの人権侵害との闘いにおいて主な課題は何だと思いますか？
A.
それは軍国主義です。人権のための闘いは軍国主義に対する闘いなのです。このことと密接に関係するのは、1997年以降インドネシアの政治改革の課題の中心である強制失踪の問題です。(元大統領)スハルトの政治権力を維持するために、軍は複数の学生や政治活動家から自由を奪いました。彼らは政府を揺るがしたとして起訴されました。強制失踪の影響は重大です。失踪者の子どもたちは不確かな未来の中で育つのです。多くの家族は愛する人だけではなく、さらに未来をも失ったと感じました。
インドネシアでは軍事独裁から民政へ移行したにもかかわらず、失踪事件を完全に調査するように国連人権委員会を説得するにはおよそ10年間かかりました。しかし私たちKontrasは決して立ち止まるつもりはありません。2008年、下院は強制失踪特別委員会を設置しました。私たちは失踪者の運命あるいは居場所を発見し、加害者を起訴するキャンペーンを続けるつもりです。
Q.
あなたの活動はあなたの人生や家族にどのような影響をもたらしましたか？
A.
初め母は非常に心配し、彼女は人権活動を止めるように私に頼みました。しかしその後彼女は私の主要なサポーターになりました。私の妻はジェンダーの平等のための闘いに深く関わっています。私の母が亡くなってからは、妻が強さを私に与えてくれます。私の前任者のムニールの殺害は大きな恐怖を広げました。恐怖は抑圧的な国の肥沃な土地で育ちます。人間ですので私には恐怖があります。みな恐怖を持っています。恐怖は人びとを沈黙させます。しかし私はムニールから他者との連帯が恐怖に勝つことができることを学びました。彼の人間性は恐怖に打ち勝ちました。 |
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Q.
あなたにとってアムネスティは何を意味しますか？
A.
それは刺激、自由のための長く一定の闘いを思い出させるものです。あなたは一夜ですべてを変えることはできません。アムネスティはどこにでも友達がいると強く感じることで暴力に苦しむ人びとを助けています。そして希望を持ち続けることを手助けしているのです。
Q.
本誌の読者へのメッセージはありますか？
A.
物事を改善するために何かをしてください。ムニールは私たちの仲間でした。そして彼に起こったことはだれにも起こりうるのです。次は私かあなたかもしれません。そう何かをするのです。政治的暴力の被害者になることを待たないでください。
Q.
あなたの活動があなたに教えてくれた最も重要な教訓は何ですか？
A.
変化は時間がかかります。変化は忍耐が必要です。人間のための闘いは長い道のりです。
しかし、粘り強さと忠実さがあれば私たちはそこに辿り着くことができるのです。
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