The Wire November 2007

弾圧が続くビルマ(ミャンマー)

　僧侶が先導し、燃料価格の高騰がきっかけとなって起こった平和的なデモに対して、暴力的鎮圧と大量逮捕が行なわれたことは、ミャンマーにおける大きな人権侵害に世界的な注目をあつめた。国営メディアは2,000人以上が逮捕されたがその大部分は現在釈放されていると伝えた。しかしながら本当の数はもっと多いと考えられ、現在もミャンマーの人びとは毎日逮捕されているという。

　平和的な抗議行動者に対する暴力の使用は絶対に許されない。アムネスティ・インターナショナルは、国中で拘禁されたすべての人びとの身の安全を深く憂慮している。ミャンマー政府に対し拘禁している人の氏名、理由、拘禁場所、その状態の情報を求め続けている。

　支援と連帯のデモは弾圧後世界各国で起こった。国連安全保障理事会は、ミャンマーへの声明の中で、暴力的鎮圧に強い遺憾を表明し、政治囚の早期釈放の重要性を強調した。アムネスティは、国連安全保障理事会にミャンマーに包括的かつ強制的な武器禁輸を直ちに課すように要求し、中国、インド、ロシア、セルビア、ウクライナおよびASEAN各国といった武器の主要な供給国に、ミャンマーへの軍事的治安設備の供給を禁止するように要請した。

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