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チュニジアでは2003年以降未成年者を含む少なくとも1千人が、テロリズム関連罪の容疑で逮捕されている。多くの人たちが外部とのアクセスなく拘禁中に拷問か虐待を受けている。不公正な裁判の後に長期刑を宣告される人もいる。
このような事実にもかかわらず、チュニジアは、深刻な人権侵害が犯されている国とは広く理解されてはいない。実際に、2008年4月の公式訪問中フランス大統領ニコラス・サルコジはテロリズムと戦うチュニジア政府の努力を賞賛し、国内の「自由の広がり」は改善していると宣言した。
しかしながら、チュニジアの被拘禁者は異なる物語を話している。フシン・タルカニが2007年6月にフランスからチュニジアに強制送還された際、彼は到着時当局により拘禁された。隔離拘禁中に、体中を棒で殴られ、電気ショックを受け、死の脅迫を受けたと、後に彼は弁護士に話した。
テロリズム関連罪に関与した容疑で拘禁された人たちは、国家保安省によって数週間かあるいは数ヵ月隔離拘禁される。彼らの拘禁は正式に認められることはなく、彼らの行方は秘密となり、彼らは法の保護の枠外に残される。
逮捕日は、とくに政治的そして治安上の事件の場合には、頻繁に治安当局者によって改ざんされる。そのために当局は被拘禁者を秘密裏にそして違法に、自分たちは法律の枠内で活動しているという錯覚の中で、数週間拘禁することができる。拷問と虐待の申し立ての大半が、被拘禁者たちが公式に逮捕された記録される前の期間に関係がある。
被拘禁者たちは、後に裁判に証拠として提出されるかもしれない「自白」を引き出すために、罰として、そして脅迫のために、拷問あるいは虐待を受けている。最も拷問で一般的な方法は、とくに足の裏への殴打である。また足首で吊るし、あるいはねじまげられた状態にすること。電気ショック。そしてタバコの火を押し付けることも行なわれている。
テロリズム関連罪で起訴された容疑者の裁判は公正な裁判の国際基準を満たしていない。裁判官は拷問で引き出された情報を証拠として承認し、被拘禁者は弁護士との接見や適切に自らの弁護を準備する機会は拒否される。多くの民間人である被拘禁者が、軍事法廷で適正手続きという保護手段も与えられずに裁かれている。このことはとりわけ上告の権利がないことを意味している。
チュニジア法の下では、死刑は広範囲な犯罪に課することができる。政府当局は1991年以降死刑を実施していないが、裁判所はまだ死刑判決を下し、基本的公正な裁判の保護手段を適用することを保証せずにいる。たとえばサベル・ラグビは不公正な裁判により2007年12月に死刑判決を受けた。彼の判決は2008年5月23日チュニジア最高控訴裁判所により承認された。
チュニジアの被拘禁者の窮状について詳しい情報は「チュニジア：拷問、違法拘禁そして不公正な裁判For more information on the
plight of detainees in Tunisia see Tunisia: Torture, illegal detention and
unfair trials (MDE 30/005/2008)」を参照。
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