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「私の夫になにが起こったのかわからないことは非常につらく苦しいのです。1年が経ちます、私はただ彼がどこにいるか知りたいのです。」 失踪者のうち1人の妻。
少なくとも14人の軍人や市民である男性たちは、2006年4月に治安部隊によって逮捕された後、だれにも目撃されていない。1年以上チャド政府は彼らについてのいかなる情報も公開することを拒否している。家族は彼らが生きているのか死んでいるかも分からないのである。
2006年4月13日および14日、首都ンジャメナは武装勢力連合である民主的変革のための統一戦線(FUC)によって襲撃された。大統領イドリス・デビの追放を求めるこの反政府武装勢力は、首都郊外で政府軍との激突し、数百人の人びとが殺害された。少なくとも14人の上級将校と市民がこの襲撃に関与している、もしくは知っているとの容疑で治安部隊によって逮捕された。
2006年12月、リビアのトリポリでチャド政府とFUCとの間で和平合意が署名された。FUCの指導者マハマト・ノウルは2007年3月に国防大臣に任命された。しかし逮捕された人たちの運命についてのニュースはなかった。
強制失踪の14人の被害者は次のとおりである： Abakar Gawi一等陸佐、Khamis Doukoune一等陸佐、 Adil Ousman指揮官、
Ahmat Haroun一等陸佐、 Abdoulaye一等陸佐、 Youssouf Seid、 Ramat Ahoula、 Michelim Ahmat
Oumar、 Ahmat Mahamat、 Ali Ousman、 Guy Békam、 Mahamat Saleh Idriss
もし生存している場合、アムネスティは彼らが拷問のうける非常に深刻な危険にあると考える。チャド政府は、被害者家族や人権団体の要請にもかかわらず、彼らがどこに拘禁されているのか、彼らの健康状態はどうなのかを答えることを拒否している。政府はまた適正手続や法の原則を尊重していない。強制失踪は国際法において犯罪である。
アムネスティはチャド政府に失踪した人びとの運命や行方を公開するように、また家族や代理人に知らせるように、起訴して公正な裁判を行なうか、さもなければ釈放するように、またこれらの強制失踪についての独立した公正な調査を開始し、責任者を裁判にかけるように要請している。
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