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コソボ、ヴチトルン/ヴシュトゥリにある焼かれたアシュカリ人の家々。アムネスティは難民の強制送還の中止を要請している。 |
一方的な独立宣言から4カ月経ったが、コソボは危険な場所のままである。
コソボに住む人びとは、衝突する勢力間の新たな暴力という極度の脅威に
直面している。そして1999年の紛争でヨーロッパの国ぐにへ逃れた23万
5,000人の難民は、安全な帰還を保証されることができない。
6月に、欧州連合(EU)の派遣団が設立される予定である。一方、国連コソボ
暫定行政支援団(UNMIK)はまだ公式には撤退を発表していない。EU派遣団
はコソボ政府とともに難民の帰還の安全な状況を作り出す責任を負うことに
なる。
行政機関が移行しても、戦争犯罪の免責、組織犯罪、民族間の暴力、少数
民族の周縁化といった他の緊急の課題は残ったままである。
これらは危険なほど不安定な状況をさらに煽っている。1999年に逃れたコソボ
・アルバニア人の大多数は帰還しているが、少数民族(主にセルビア人、ロマ、アシュカリ人、エジプト人)の難民の多くが避難したままである。安全な帰還を促進する努力は遅々としており不適切でもある。多くの国ぐにはコソボに難民を強制的に送還し始めている。新たな暴力やその他の人権侵害に直面している。
アムネスティ・インターナショナルは、コソボに社会的に最も弱い人びとを強制送還しないよう、マケドニアやモンテネグロといった近隣の国ぐにを含むすべてのEUおよび欧州議会加盟国に要求している。彼らの安全が保証されるまで、国際的保護を享受する人びとを送還してはならない。そしてさらに保護や庇護を求める人びとに、彼らの地位を決定するための公正で透明な過程を提供しなければならない。また彼らに上訴する権利を与えなければならない。
コソボは、少数民族が陥るかもしれない巨大な亀裂の上にある。プリシュティナの政府は6月15日に施行される憲法を採用した。その同じ日にEU派遣団がその設立を発表したのである。
現在の緊張に加えて、コソボの主にセルビア系地方自治体はプリシュティナの政府やUNMIKによって承認されていないセルビア地方議会選挙を実施した。
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