The Wire March 2006

アムネスティ、モルドバの拷問被害者への自由を支援

 セルゲイ・グルグロフが11月3日に裁判所に連れて来られた時、彼は1人で歩くことができず、震えを抑えることもできなかった。その27歳の男性は1週間前に逮捕され、申し立てによると携帯電話を盗んだことを自白するように強要され、警官による殴打と電気ショックの拷問を受けた。裁判所は彼に対する拘留延長の要請を棄却し、自宅軟禁の下での釈放を命令した。しかし警察は彼を釈放せずに別の一時拘禁施設へと移した。

　アムネスティは、緊急行動(UA)でセルゲイ・グルグロフの事件を取り上げ、数週間後全世界のメンバーが彼のために手紙を書いた。緊急行動によってモルドバは多くの注目を集め、11月23日にアムネスティ・モルドバ支部はこの事件に関わる2人の弁護士とともに記者会見を開いた。

　12月9日、セルゲイ・グルグロフは保釈された。不運にも彼が受けた拷問のせいで彼は釈放のための聴聞に出席できない位ひどい健康状態であった。彼はストレッチャーで拘禁施設から病院に直接移された。

　1月24日にアムネスティ・モルドバのメンバーに対して、検察庁副長官の補佐官は、自分たちは1日150通以上の手紙を受け取り、彼の事件に対するキャンペーンはモルドバの国際的イメージを傷つけたと話した。1月18日に検察官事務所は関係する警官に対する刑事事件を開始することを拒否した。

セルゲイ・グルグロフ。
2005年11月3日裁判所の階段を上るところを手助けされている。明らかに歩くことはできない状態である。c Private

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