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サミとヌラ・アル-ハシャラモンの6人の子どもたちは、良心が帰宅する日を待っている。子どもたちは自分たちの両親がイスラエルでの行政拘禁から釈放されるのをずっと待っている。アムネスティ調査団は被占領パレスチナ地域のヘブロンで昨年12月に子どもたちと会った。
サミ・アル-ハシャラモンは2005年9月にイスラエル兵士によって自宅で逮捕された。1年後、兵士は夜中に戻ってきて、妻のヌラを逮捕した。子どもたちはそれ以降彼らの祖母が世話をしている。
サミとヌラ・アル-ハシャラモンはイスラエル軍によって行政拘禁された約850人のパレスチナ人のうちの2人である。2人に対する起訴状は提出されておらず、イスラエル当局はこのような被拘禁者を裁判にかける意志はない。イスラエル軍は、行政被拘禁者が「危険人物」であると主張しているが、この主張を立証するために被拘禁者あるいは彼らの弁護士に対して情報を提供しておらず、どんな種類の弁護を開始する機会も拒否している。
月に一度、イスラエルのそれぞれの刑務所にいる両親を訪ねるために、アル-ハシャラモンの子どもたちは赤十字バスで移動する。兄弟のうちの3人は父親を訪ね、残りの3人は母親を訪ねている。とくに小さい子どもにとっては、長い一日である。バスは早朝に出発し夜遅くに戻る。頻繁にヘブロンをとり囲むイスラエル軍の検問所で通過許可を待つために数時間を費やしている。
半時間の訪問中に、子どもたちは防音ガラスの壁によって親と離され、電話で話をしている。最も幼い3歳のサラヤだけが、1回の訪問で5分間ガラス越しに父親に抱きつくことを許されている。他の5人の子どもは、彼らが大人すぎると言われる。しかしながら、サラヤでさえ、母親に抱きつくことは許されていない。
父親の給料がなくなり、子どもたちは貧困の中で暮らしている。彼らの両親の拘留が延長され続けば、両親がいつ釈放されるのかをだれも子どもたちに伝えることができず、子どもたちは安定を欠くことになる。娘のタフリルは、母親が釈放されたら出席すると言って学校へ行くことを拒否している。
行政拘禁命令は、6カ月以内の期間でイスラエルの軍によって発行される。期間の終了時やその前に、拘禁命令が頻繁に更新されている。この過程は無制限に繰り返すことができる。2007年12月12日、以前の命令が終了する4日前に、軍はヌラ・アル-ハシャラモンに彼女の拘留を3カ月延長する別の命令を発行した。彼女は現在2008年3月12日に釈放される予定である。サミ・アル-ハシャラモンは2008年4月26日まで釈放される予定はない。
アムネスティはイスラエルおよび被占領パレスチナ地域における行政拘禁の使用に対するキャンペーンを行なっている。サミとヌラ・アル-ハシャラモン、そしてその他すべての行政被拘禁者が、明らかな刑事犯罪で起訴されておらず、国際的基準にしたがった公正な裁判に適切にかけないのであれば、速やかに釈放されるように要請する。
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