UA 55/09 (AFR 62/005/2009, 2009年3月2日)の追加情報
隔離拘禁/拷問およびその他虐待の恐れ/健康上の懸念
コンゴ民主共和国(DRC)

対象者： ベルナルディン・ムバンディ(男性), 引退した官僚、70歳

引退した官僚であるベルナルディン・ムバンディは、3月14日、国家情報局(ANR)拘置所から釈放された。彼はモブツ大統領政権期間中(1965-1997)に影響力のある地位にあったが、1月22日首都キンシャサの彼の自宅で逮捕された。

ベルナルディン・ムバンディは喘息を患っており、隔離拘禁されていた。そのために彼の健康への懸念が高まっていた。しかしながら彼は現在健康診断を受けた。彼の家族は彼のために送られたすべてのアピールをアムネスティ・インターナショナル会員に感謝している。

UAネットワークからのさらなる行動要請はありません。アピールを送ってくださった方々に心より感謝申し上げます。

UA  55/09 　 隔離拘禁/拷問およびその他虐待の恐れ/健康上の懸念
コンゴ民主共和国(DRC)

対象者： ベルナルディン・ムバンディ(男性), 引退した官僚、70歳

モブツ大統領政権期間中(1965-1997)に影響力のある地位にあった、引退した官僚であるベルナルディン・ムバンディは、1月22日に首都キンシャサの彼の自宅で逮捕された。彼は逮捕後隔離拘禁されており、拷問およびその他虐待を受ける危険がある。　

彼は国家情報局(ANR)の2人の諜報員によって逮捕され、この街のANR本部に拘禁されている。大統領オフィスによって直接監督されているANRは、国家の安全保障に対する犯罪の捜査にだけ権限を与えられている。しかしながらANRは通常これらの権限外でも活動しており、野党支持者や市民社会活動家、ジャーナリスト、そして国家の安全保障に影響のない刑事犯罪の容疑をかけられた人びとを恣意的拘禁している。弁護士や国内人権団体、国連人権監視員はANRの被拘禁者への面会をいつも妨げられている。

ベルナルディン・ムバンディは喘息を患っているが、医師の診察もなく、薬も与えられていない。彼の家族は週に2回ANRに彼のための食べ物を届けているが、彼との面会は許可されていない。代わりにANR職員は食べ物を感謝する彼の手書きのメモを渡した。

なぜベルナルディン・ムバンディが逮捕されたかは明らかになっていない、しかし彼の出身地域であるバンドゥンドゥにおける政治的そしてコミュニティの対立関係の結果である可能性がある。彼はこの地域では元政府の高級官僚としていまだに影響力を持っている。

背景情報

コンゴ民主共和国(DRC)憲法の第18条においては、拘禁されたすべての人は家族や弁護士と連絡をする権利を有し、逮捕の理由を直ちに通知されるべきである。拘禁の最初の期間(“garde à vue”)は48時間を超えてはならず、その後被拘禁者は裁判にかけられるか釈放されなければならない。すべての被拘禁者は、自分の生命、肉体的精神的健康および尊厳が保たれるように取り扱われなければならない。