国家諜報機関(ANR)が主張する大統領暗殺計画への関与の容疑で逮捕された男性は隔離拘禁されている。ANRは恐らく彼の家族や友人から金を強請っている。

クリストフ・ムバイ・ムトンブは1月22日以降南東部の都市ルブンバシでANRによって拘禁されている。彼は現在栄養失調で重篤な状態である。彼は逮捕後、家族、弁護士、医療へのアクセスを拒否されている。彼は慢性腰痛に苦しんでおり、毎日痛み止めの注射を受けていたが、今は未治療のままである。彼は逮捕後適切な食事を取っておらず、危険なほど痩せていると言われている。

5人の小さな子どものいるクリストフ・ムバイ・ムトンブはDRC東部の水力発電計画で働いていた電気技師である。現在彼は自分の仕事、彼の家族の生活も、を失う恐れがある。　

2006年のDRC憲法第18条では、だれも48時間以上起訴なく拘禁できないことになっている。48時間以降は起訴され裁判所の拘置所に移送されなければならない、さもなければ釈放されなければならない。隔離拘禁はどんなときでも違法である。

クリストフ・ムバイ・ムトンブは1月22日未明自宅で逮捕された。彼は、ジョゼフ・カビラ大統領のルブンバシ訪問中に主張によれば大統領暗殺計画に関連して、ほぼ同時期にルブンバシで逮捕された約20人のうちの1人である。逮捕された人びとのほとんどはその後起訴されず釈放されている。

クリストフ・ムバイ・ムトンブの拘禁の継続は汚職に動機付けられているかもしれない。アムネスティ・インターナショナルはANR職員が彼の釈放を約束して彼の家族や友人たちからお金を強請っていると考える。彼の家族はお金を支払わないと彼をキンシャサへ移送すると脅迫されているようである。

追加情報

大統領が直轄権限を持つANRは、頻繁に恣意的逮捕、拷問やその他の残酷で非人道的かつ品位を傷つける取り扱いを含む、深刻な人権侵害で非難されている。ANRは建前では国家の安全に対する犯罪の捜査のみに制限されている。しかし日常的に平和的な野党支持者や市民社会活動家、ジャーナリスト、通常犯罪で起訴された他の人びとを、釈放をエサにしてお金を強請るために、恣意的に拘禁している。弁護士や国内人権団体、国連人権監視団はANRによって拘禁された人びとへのアクセスを常に拒否されている。

（期限切れのため以下省略）