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INDEX: AMR 46/003/2003 2003年1月29日
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UA 31/03
身体の安全への懸念／殴打と脅迫
ペルー共和国
グロリア・カノ(Gloria Cano) (女性),
人権擁護弁護士、人権擁護団体 APRODEHのスタッフ
アムネスティ・インターナショナルは人権擁護団体APRODEHのメンバーの安全について憂慮している。この団体の弁護士の一人であるグロリア・カノが2003年1月27日に首都リマにある事務所の外で襲撃されたことによる。
報告によると、グロリア・カノは約20人の正体不明の人間たちに取り囲まれ、殴られ罵倒された。襲撃者たちは元大統領アルベルト・フジモリの支持者であると報告されている。グロリア・カノはAPRODEHの同僚たちが彼女を助けるために駆けつけたため、逃れることができた。襲撃者たちはAPRODEHの事務所に押し入ろうとし、これはAPRODEHとそのスタッフへの攻撃の始まりに過ぎないと脅した。グロリア・カノは同日警察に事件を通報した。
アムネスティはこのグロリア・カノとAPRODEHのスタッフへの襲撃は、2003年1月23日にAPRODEHがペルーにおける免責と汚職に反対するキャンペーンを行なったことと直接関わっていると考えている。このキャンペーンの最終的な目標は日本が元大統領アルベルト・フジモリを引き渡すことである。アムネスティはこの襲撃がAPRODEHを脅してキャンペーンをやめさせることを目的としていると考えている。
グロリア・カノは元大統領アルベルト・フジモリ政権の期間に行なわれた人権侵害のよく知られた複数の事件の被害者とその家族の代理を務めている有名な弁護士である。彼女が担当している事件には、1991年にリマのバリオス・アルトスで1人の子どもを含んだ超法規的処刑であった15人の虐殺と、1992年リマのラ・カントゥータ大学の9人の学生と1人の教師の殺害が含まれている。この2件の虐殺はコリーナ部隊として知られている軍の殺人部隊が実行した。治安部隊は犠牲者たちは武装反政府勢力センデロ・ルミノソ(輝ける道)のメンバーであると発表した。
背景
2000年11月、元大統領アルベルト・フジモリは選挙の不正と汚職の申し立ての最中に職場を離れ、日本に保護を求め、以降日本に滞在している。ペルー政府当局はラ・カントゥータとバリオス・アルトスに関係する殺人と「失踪」を含む人権侵害と汚職の罪で起訴するため、彼の引き渡しを求めている。当局は彼が殺人部隊コリーナ部隊の活動を容認していたとして告発している。
この事件はAPRODEHがアルベルト・フジモリ政権下で犯された人権侵害に対するキャンペーンのために脅迫や威嚇された最初の事件ではない。1992年ラ・カントゥータ大学での殺害の犠牲者家族たちの訴状を提出した時には、彼らは複数の殺害の脅迫とAPRODEHのマネージャーの名前を刻んだ花輪を受け取っている。
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