UA 208/09の追加情報

コンゴ民主共和国(DRC)

対象者： ゴールデン・ミサビコ(男性)　人権擁護活動家

人権擁護活動家ゴールデン・ミサビコの裁判は8月19日に開始する予定である。彼の所属する団体がウラン鉱山の違法採掘における国の共謀を主張した報告書を発表したため、「国家の安全を脅かした」罪で起訴されている。

ゴールデン・ミサビコは7月24日逮捕された。 それ以降、検察官により追加捜査のため裁判前拘禁が15日間延長され、検察官事務所に拘禁されている。8月3日、高等裁判所は彼の弁護士による保釈要請を却下した。ゴールデン・ミサビコは主な拘禁房が満杯で不衛生な状態を避けるために、まだ屋外のダンボール箱の上で寝ている。

ゴールデン・ミサビコはカタンガ州のアフリカ人権擁護協会(ASADHOカタンガ)の代表である。検察官事務所は彼に対する起訴を断念することを断固として拒否し、8月12日ゴールデン・ミサビコはコンゴ刑法199条「国家の安全を脅かした」という罪で、ルブンバシ治安裁判所で裁判にかけられると発表した。論争となる報告書を発表することで、ゴールデン・ミサビコを通してASADHOカタンガは効果的に州政府に反対するカタンガの人びとを煽ろうとしていると起訴で主張した。しかしながら、アムネスティ・インターナショナルは、ゴールデン・ミサビコは人権擁護における平和的な活動だけで拘禁された、良心の囚人であると考える。

政府は人権擁護活動家を恫喝して沈黙させようと決心しているように見える。

追加情報

ゴールデン・ミサビコが逮捕されて以降、国および地元NGO連合は彼の支援を組織化している。拘留中の彼を定期的に訪問し、彼の釈放とシンコロブエのウラン鉱山の違法な操業を中止するよう求める平和的なデモを数回行なった。カタンガ州NGOと人権省との関係は、省顧問との会議において、地元NGO連合がゴールデン・ミサビコへの省からの支援がないことに抗議をし、彼らの表現の自由のあからさまな制限に抗議をした、8月13日に悪化した。

1998年の国連人権擁護活動家に関する宣言第16条は、人権擁護活動家はとくに調査を通し、すべての人権や基本的自由に関する問題をより公に知らせることに貢献するという重要な役割を担っていると述べている。人および人民の権利に関するアフリカ憲章もまた表現の自由の権利、とくに人権擁護活動家が重要であると保証している。

UA 208/09

コンゴ民主共和国(DRC)

対象者： ゴールデン・ミサビコ(男性)　人権擁護活動家

著名な人権擁護活動家が、7月24日以降コンゴ民主共和国(DRC)南東部で、良心の囚人として拘禁されている。彼の団体は、最近ウラン鉱山の違法採掘における国の共謀を主張した報告書を発表し、彼は政治的動機に基づいた起訴に直面している。

アフリカ人権擁護協会(ASADHO)カタンガの代表であるゴールデン・ミサビコは、7月24日州都ルブンバシで諜報機関によって逮捕された。彼は検察官事務所に拘禁され、拘禁房は満杯で不潔であったために屋外のダンボール箱で眠った。

7月29日、ルブンバシ高等裁判所は、さらなる捜査のために15日間彼を拘留すると命じ、「国家の安全を脅かした」罪、そして「名誉毀損」罪での裁判の可能性に言及した。裁判所は弁護士によるゴールデンの保釈要請を拒否した。カタンガ司法当局はゴールデン・ミサビコを拘留し続けるように政治的圧力をかけられているように思われる。

ゴールデン・ミサビコに対する起訴は7月12日にシンコロブエ・ウラン鉱山についてASADHO/カタンガが公表した報告書に関連している。この報告書は2004年1月以降、国家の安全保障と公共の安全を理由に政府が鉱山を閉鎖した後、軍人および公務員がシンコロブエでの違法な採掘に加担していると申し立てた。この報告書はDRC当局が鉱山を保護するために十分な措置を取っていないと述べている。また3月26日の政府とフランスの原子力会社アレヴァ(AREVA)との合意における透明性の欠如を非難した。その合意でAREVAにDRCにおけるウランの探査と採掘の権利が与えられた。
7月28日、カタンガの人権運動家たちはルブンバシ裁判所の外でゴールデン・ミサビコの拘留に対して平和的な抗議行動を起こした。

追加情報
3ルブンバシ高等裁判所は7月29日にゴールデン・ミサビコの拘留を命じた。その基になった彼に対する容疑は彼らの意見では「極めて深刻」であるが、それ以上の説明はされていない。ある地方司法機関職員はゴールデン・ミサビコの事件は「根拠がない」とより簡単に説明した。政府公式報道官でコミュニケーション・メディア大臣であるランバート・メンデは、しかしながらASADHO報告書は「犯罪的にナンセンス」であると述べた。

7月21日、ゴールデン・ミサビコの逮捕の直前に、地方公務員と軍高官から成る、ジャーナリストも同行した地方安全保障評議会の代表団は、恐らくASADHO/カタンガの報告書中の申し立てを調査するために、シンコロブエへ赴いた。ASADHO/カタンガは視察の参加への招待を断った。視察は深刻なものではなく彼らの申し立てへの独立した調査ではないと考えたからである。　

ゴールデン・ミサビコの拘留は7月28日のランバート・メンデによる国際人権団体や環境NGOへの容赦ない攻撃および7月26日DRCにおけるラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)放送の政府による一時停止とほぼ同時に起こった。ランバート・メンデは政府を弱体化させようとしているとしてこれらの団体を非難した。

州都ルブンバシから150キロ離れたシンコロブエは1945年日本に投下された原子爆弾に使用されたウランの産地である。