UA 126/05　 身の安全への懸念
ボリビア共和国

シルベストレ・サイサリ・クルス（男性）、サンタクルス土地のない運動(MST-SC)代表

　 サンタクルス県土地を持っていない農民団体の指導者であるシルベストレ・サイサリ・クルスは、土地争議における土地所有者の行動を明白に批判した記者会見の後に、5月9日、地元の土地所有者とつながりのある男たちのグループによって襲撃された。アムネスティは彼の生命が危険に晒されていると考える。

　シルベストレ・サイサリ・クルスはサンタクルス土地のない運動(MST-SC)の代表である。MST-SCは2004年8月から、サンタクルス県オビスポ・サンティエステバン郡のプエブロ・ウニドスと呼ばれる地域に住む約400人の土地を持っていない農民の家族たちを代表している。

　彼は、サンタクルス市における5月9日の記者会見でジャーナリストたちに、5月7日の地域に対する暴力的な襲撃は土地所有者につながる男たちのグループによるものだと話した。襲撃者たちは申し立てによると、地域の米やパイナップルといった最近収穫された作物を燃やした。地域で暮らしている人びとは、襲撃者のうちの65人を捕まえて人質にとった。警察はプエブロ・ウニドスを囲み、地域は追い立てに直面し人質は全員数日後に解放された。

　シルベストレ・サイサリは、記者会見を終えた後、サンタクルス広場で襲撃され、殴打され、蹴られた。警察は襲撃を止めるために間に入った。その様子はジャーナリストによって撮影された。

　彼の襲撃者たちはシルベストレ・サイサリのカバンと携帯電話を持ち去った。そしてそれはMST-SCメンバーへの脅迫電話に使用されたという。カバンの中の文書は、翌日全国的な赤の1 ボリビアテレビ局上での土地所有者とのインタビューの中で示された。

背景情報
　アムネスティは、特に人権擁護活動家などの政府当局を批判する人びと、そして土地争議に関与した先住民グループのメンバーを支援する人びと、そして先住民社会の指導者たちに対するいやがらせや脅迫が続いていることに深い憂慮を表明する。