UA 121/06　医療上の懸念
チリ共和国

ファン・カルロス・ウエヌラオ(男性) ]
フロレンシオ・ハイメ・マリレオ (男性) ] マプーチェ先住民
ファン・パトリシオ・マリレオ (男性) ]
パトリシア・ロクサナ・トロンコソ (女性) ] マプーチェ支援者

上記4人の先住民が、チリの第9州にあるテムコ刑務所で3月13日から54日間ハンガーストライキを行なっている。彼らは反テロリズム法の下で裁判を受け有罪判決を宣告された。この法律を政府は現在もはやマプーチェに対しては適用しないように求めているということである。アムネスティ・インターナショナルは政府当局に彼らが適切な治療を受けることを保証するように求めている。

ファン・カルロス・ウエヌラオ、フロレンシオ・ハイメ・マリレオ、ファン・パトリシオ・マリレオはチリ南部のマプーチェ民族集団出身である。パトリシア・ロクサナ・トロンコソはマプーチェ・コミュニティに住み、彼らの大義に結束を誓った学生である。アウグスト・ピノチェト元大統領によって施行された反テロリスト法によって、2005年に彼らはみな懲役10年の判決を受け、罰金4億2500万チリ・ペソ(827USドル)の支払いを命じられた。

2001年に100ヘクタールの森に放火したとして有罪判決を受けた後、2002年以降4人は刑務所にいる。彼らは森は先祖伝来の土地であり、アウグスト・ピノチェト政権時代に不当に木材・製紙製造会社に譲渡されたのだと主張した。

このハンガーストライキは、彼らがこの事件では適用されない法律による不公正な裁判と不公正な判決であると主張し、抗議しているものである。2006年4月28日にチリ内務大臣アンドレス・サルディバル・ララインは、反テロリスト法はもはやマプーチェには適用されないと約束した。しかしながらこの法律で現在4人が刑務所にいることについては何も触れなかった。

背景情報

マプーチェ・コミュニティはチリの1993の先住民人民行動の下でチリの先住民族の１つと認められている。この行動はチリの先住民は「前コロンビア時代から国に存在する、そして民族的文化的表現の彼ら自身の形態を保存する、土地は彼らの存在と文化の主要な基礎である、という人間集団の子孫である」と主張している。

2003年に国連先住民族の人権と基本的自由の状況に関する特別報告者はチリへの派遣後に報告書を提出した。その勧告の中で「土地の個人的一部のための権利を認めることに加えて、共有使用のための資源を含む伝統的共有の先住民領域は再生され、回復されるべきである」と述べている。

（追加情報が出たため以下省略)