AI INDEX: AMR 18/005/2003     2003年5月2日

UA 119/03 　身体の安全への懸念／殺害の脅迫

ボリビア共和国　

クリベル・ロチャ(Cliver Rocha) (男性)、法学研究および社会学調査センター(CEJIS)の弁護士

4月23日、ベニ県リベラルタの町で、弁護士クリベル・ロチャは襲撃された。彼は、先住民族土地所有権についてアドバイスを提供する地域の非政府団体である法学研究および社会学調査センター(CEJIS)で働いている。

 報告によると、クリベル・ロチャは事務所を出た後、彼の後をバイクでつけてきた二人の身元不明の人物に殴られた。彼が殴られている間、その襲撃者たちは彼がこの地方から去ることを要求したという。その前の3月13日にも彼は襲われたことがあった。その時の襲撃者は、タカナ先住民族居住地の権利を求める家族の一人であった。

 ベニ県およびサンタ・クルス県の先住民族社会の利益のために働く弁護士たちが脅迫を受け続けていることに、アムネスティ・インターナショナルは深く憂慮している。CEJISはこの事件や他の弁護士が受けた襲撃について公式に訴えたが、アムネスティはこれらの襲撃の調査が行なわれているという情報を得ていない。

背景情報
2001年以降アムネスティは、CEJIS所属弁護士への襲撃が繰り返し起きていることについての憂慮を表明している。CEJISは、地域社会指導者や弁護士補助職員への殺害脅迫も行なわれていると申し立てている。クリベル・ロチャへの脅迫は、別のCEJIS弁護士レオナルド・タムブリニ、彼は2002年9月から脅迫によって法律の仕事ができなくなった、の安全についての深刻な心配も高まっている。(UA 118/03, AMR 18/004/2003, 2003年5月2日、参照)

アムネスティはまた、自分たちの土地所有権を求めている先住民族への攻撃を発表している。1996年10月18日、ボリビア共和国大統領は、モンテ・ベルテ地域の土地の権利を認めるINRA法第1715号を公示した。その法律は土地の争いの解決と、公示から10カ月以内にその地域において土地の権利を与えることを命じた。しかし、何年間も経ったのに、その地域や先住民族社会で土地を求める個人間の争いが続き、その手続きはまだ終わっていない。
 

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