AI INDEX: AMR 22/001/2004     2004年1月6日

UA 04/04 　身体の安全への懸念

チリ共和国　

ロドリゴ・ロペス・バレラ(第5区アコンカグアのトラベス・チリ(トランスベスタイト団体)代表

　報告によるとチリのトランスベスタイトの人権のための活動家が道路で銃撃され死の脅迫を受けた。アムネスティは彼の身体の安全に深く憂慮している。

　ロドリゴ・ロペス・バレラは2003年12月16日匿名の死の脅迫電話を受けた。その2日後サンティアゴの西サン・フェリペの通りを歩いているところ銃撃され、12月20日は車によって尾行された。アコンカグア・トラベス・チリの代表として、ロドリゴ・ロペスは2002年4月以降申し立て書を提出し公式に第5区アコンカグア州におけるトランスベスタイト社会への嫌がらせや襲撃を訴えた。ロドリゴ・ロペス・バレラへの最近の襲撃の法的告発はチリ政府当局に提出されたが、調査はいまだ実行されていないようである。

　アムネスティはロドリゴ・ロペスへの襲撃はその地域のトランスベスタイト社会のための人権活動に関連していることに憂慮している。

背景情報
　性的指向少数派の人びとがアコンカグア州で嫌がらせを受けており、30人以上が殴打されたと報告されている。トランスベスタイトである2人、2002年4月にブラディミール・マリオ・イバネスが、2002年12月にボリス・ヤヴィエル・カバルビアスが説明できない状況で殺害された。これら殺害事件の司法調査は開始されたが、アムネスティはこれらの脅迫や襲撃の報告を十分に調査していないようであることに憂慮している。またこういった人権侵害を報告した人が、申し立てを妨げるためにさらに脅迫される恐れがあることにも憂慮している。

(送付期限切れにつき以下略)

 

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