マレーシア高等裁判所は、国内治安法(ISA)の下での彼の逮捕は違憲であるとして、ブロガーのラジャ・ペトラ・カマルディンの釈放を命じた。

ニュース・ブログ「マレーシア・トゥディ」のオンライン社会部解説者兼編集者の、ラジャ・ペトラは国家の安全を脅かし、将来的に「国の他民族および多宗教社会に緊張をもたらす」として9月12日に逮捕された。

ラジャ・ペトラがオンライン上に発表した記事は、イスラム教徒および預言者ムハンマドに対する侮辱とみなされた。そしてマレーシアの指導者に中傷的だと思われた。問題となった記事は「マレー人、イスラムの敵」、「私は善良な、偽善的でないイスラム教徒であることを約束する」そして「すべてのアラブ人が預言者の子孫ということではない」である。

ラジャ・ペトラは自分の釈放について記者たちに次のように話した。「拘留が終わり私は本当に嬉しい。私は本当に疲れている。判事の決定は私の拘留を正当とする理由がないことを証明している。私たちは全力で闘い、ISAを廃止しなければならない。」

スランゴール州高等裁判所のサイード・アフマド・ヘルミー判事は、マレーシア内務大臣サイード・ハミッド・アルバルはラジャ・ペトラの逮捕について権限を超えて行動したと裁定した。

マレーシア政府は、政府批評家や「テロリストに関連する」活動に関与したと言われる人びとを含む、国家の安全への脅威であるという容疑の人びとに対して、ISAを使用し続けるか、あるいは使用すると脅している。

ISAは、警察に、マレーシアの治安や「不可欠なサービス」あるいは「経済生活」を脅かすかもしれない方法で、活動をしたと考えられる人や「まさに活動しようとしている」人あるいは「活動しそうである」人を逮捕することを許可している。（73条(1)b）

「捜査」のための最初の60日間の拘禁後、ISAは、被拘禁者は犯罪で起訴されたり、裁判所で審理を受けたりすることもなく、無期限に更新可能な最大2年間の裁判なしの拘禁を許可されている。現在60人以上の人びとが起訴や裁判なくISAによって拘留されている。

「アムネスティ・インターナショナルはラジャ・ペトラの釈放を歓迎する。」とアムネスティのアジア太平洋副部長ドナ・ゲストは話した。「私たちはマレーシア政府に反対意見を取り締まるこの法律の使用を中止するように要請する。」