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反政府武装勢力は、コンゴ民主共和国(DRC)東部の北キヴ州において継続中の紛争で戦うために子ども兵士を徴兵している。
逃げようとした子ども兵士たちは、これ以上子どもが逃げないようにするために、ときには子どもたちの目の前で、殺されるか拷問された。反政府軍兵士であるという疑いをかけられて政府軍の捕虜となった子どもたちは、軍拘禁施設の中で虐待や拷問を受けている。
新しいアムネスティ・インターナショナルの報告書「北キヴ：女性および子どもにとって戦争の終わりはない」によれば、紛争の中で女性や子どもに対する暴行や性暴力は引き続き行なわれている。
この報告書は、2008年2月と3月に北キヴ州においてアムネスティ現地調査団によって集められた調査および目撃者証言に基づいている。反政府勢力および政府治安機関の一員たちが、女性や少女、まれなケースであるが男性や少年に対して強かんや性的虐待を続けていることを示している。幼児や年配の女性も被害者となっている。多くの女性たちが集団強かんを受けたか、2度以上強かんされている。
これらの暴行は政府と武装勢力による2008年1月23日「和平協定」の中でこれらの残虐行為を直ちに止めるという約束が成されたにもかかわらず起こっている。
アムネスティの報告書によれば、国家動員解除プログラムを通じて北キヴで家族と再会した元子ども兵士のうち、半数が武装勢力によって再度徴兵されている。
死に至る殴打
元子ども兵士の1人は、アムネスティに対し、ある2人の若者が「逃げようとしていない私たちすべてへの教訓として」彼や他の子どもたちの前でどのように殴り殺されたかを話してくれた。
「(少年たちは)地面の穴から引き出され、訓練中の私たちの前に連れて来られました。(反政府武装勢力の上級司令官は)その後で彼らを殴るように命令を出しました。2人の兵士と１人の隊長が彼らを泥の中へ押し倒したんです。兵士たちがその若者たちを蹴ることに疲れると…木の棒で彼らを殴りました。この罰は若者たちが死ぬまで90分間続きました。」
強かんは人前で、そして子どもを含む家族の前で犯されている。誘拐され性的奴隷としてされた女性もいる。多くの場合、性的虐待と強かんは、その民族が動機であり、かつ/あるいは敵の勢力を支持していると疑われたコミュニティを脅し混乱させることが目的のようである。
ある16歳の強かんの被害者は、どのようにして2人の下級将校に誘拐され、解放されるまで数日間北キヴの軍キャンプで捕虜にされたかを述べた。キャンプでは彼女は将校の1人に毎夜強かんされたという。
「キャンプの別の将校や兵士は面倒を見たり、責任を取ったりするつもりはないようでした。」彼女はアムネスティに語った。彼女は現在フラッシュバックと持続性の頭痛に苦しんでいる。
この報告書での中で、アムネスティは、反政府武装勢力、コンゴ民主共和国(DRC)政府そして国際社会に人権侵害を止めることを目指した包括的な勧告を発表した。この勧告は反政府武装勢力に対した、彼らに関わるすべての子どもの即時解放の要請や性暴力の恐怖を終わらせる措置を取ることなども含まれている。
紛争の背景
2008年1月に署名された和平合意にもかかわらず、武力紛争は北キヴ州で存在し続けている。戦闘にはコンゴ政府軍(FARDC)およびローラン・ンクンダ反乱中将の指揮下にある武装勢力CNDP、地元のマニ・マニ民兵の隊員たち、そしてルワンダの反政府武装勢力FDLRが関与している。一般市民は暴力の矢面に立っている。
10万人以上の人びとが、2008年8月28日以降北キヴ州の再発した戦闘によって避難している。さらに100万人以上の人びとがこの地域の
以前からの暴力によって避難している。
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