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アムネスティ国際ニュース2018年10月5日
コンゴ民主共和国(DRC)の医師デニス・ムクウェゲとヤジディの人権活動家ナディア・ムラドが2018年ノーベル平和賞を受賞したというニュースを受けて、アムネスティ・インターナショナル事務総長クミ・ナイドゥは次のように話した。
「デニス・ムクウェゲとナディア・ムラドに、紛争下における性暴力の被害者のために立ちあがるという二人の勇気ある活動が認められたことに心からのお祝いを述べます。強かんや他の形の性暴力が、しばしば残忍に扱う、沈黙させる、恐怖を広めるために使用される、戦時下攻撃の頻繁で恐ろしい特徴であり続けている世界では、彼・彼女は希望の光です。」
「デニス・ムクウェゲは発表が行われた時に手術中だったと、私たちは理解しています。これは彼の病院で女性と少女を治療するという揺るぎない献身性の証拠です。彼の思いやりのある治療で、DRC東部の数千人の強かんおよび性暴力の生存者が身体的外傷を克服しています。彼の家族に対する暗殺未遂と攻撃に直面しているにもかかわらず、デニス・ムクウェゲは紛争下での性暴力に対して休むことなく活動続けています。彼は人権の並外れたチャンピオンです。」
「国連に提出したナディア・ムラドの勇敢な証言は、イラクのいわゆるイスラム国によって捕虜となり性奴隷にされた、ヤジディの女性と少女たちが直面している想像を絶する恐怖をあらわにしました。そして性暴力やその他の暴力を生き延びた人びとは沈黙させられ無視されていることを示しています。正義への彼女の要望は、生存者に希望を与え、加害者が国際法に基づいて犯罪の責任をとる重要性を主張しています。」
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背景:
デニス・ムクウェゲ医師はコンゴ民主共和国東部ブカヴにあるパンジー病院の創設者で医長である。南キブにおける性暴力の生存者に対する彼の献身は、コンゴの人びとと人権コミュニティによく知られている。彼は南キブでの性暴力の被害者への活動で、2008年の国連人権賞を含む多数の賞を受賞している。
デニス・ムクウェゲはDRCで女性の権利を長年擁護してきた。彼はまた強かんを非難したために武装グループによって複数回脅迫されている。彼の家族も攻撃を受けている。2012年10月25日、彼は、武装した男たちが銃で自分の子どもたちを脅迫しているのを見つけた。武装した犯人たちは彼に発砲したが辛くも逃れ、警備員の1人は殺害された。
2015年ナディア・ムラドは国連安全保障理事会で、イラクのイスラム国家（IS）と呼ばれる武装グループに拉致され性奴隷にされた自分の経験を語った。
それ以来、彼女はISによる犯罪を捜査・起訴するよう繰り返し要請した。
ナディア・ムラドは、2016年に23歳で、初の人身売買の生存者の尊厳のための国連親善大使に任命された。
今年は国連安全保障理事会が決議1820（2008）を採択してから10年を迎える。この決議は、武力紛争で女性と少女を保護し、女性と少女への性暴力およびその他の暴力に関係する人間を含む、ジェノサイド・人道に対する罪・戦争犯罪の加害者の責任を問うための、特別な措置をとる国の義務に繰り返し言及している。これは、国際刑事裁判所の活動を司る1998年ローマ規程にも定められている。
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