|
映画監督マーク・シルヴァーは最近「ダヤニ・クリスタルはだれなのか？」でアムネスティ英国支部ベスト・ドキュメンタリー賞を受賞した。彼はなぜアリゾナ砂漠で遺体が発見された謎めいた刺青のある1人の移民の物語を語りたかったのかを説明した。
私は、ソノラ砂漠（米国アリゾナ州メキシコ国境近く）の広大なだれもいない風景の中に、頭蓋骨を持つ一人の国境監視員の姿を見たことを覚えています。私は、未確認の頭蓋骨の調査が、移民の人生の喪失を調査する魅惑的で詩的な方法であると思いました。
私は自分自身にこう問いました「だれもいない砂漠にある頭蓋骨はこの世界についてあなたに何を話すことができるのか?」。
何が、人びとに、自分の家を捨てさせ、世界中で最も危険な旅へと向かわせるのか、そしてどのようにして最後は一人になりこのような地球の荒涼たる場所で死んだのか。
この10年間にこの砂漠で見つかった2,000体もの遺体のうち、700体はいまだ未確認です。ほとんどの移民は身分証明を持っていません。したがって、遺体を家族の元に戻すには多くの時間と労力がかかります。私たちは、砂漠で発見された人が法医学検査、遺体の返還、葬儀を出すためにすべての過程をたどることを望みます。私たちはまた家族やコミュニティが彼らの物語を私たちと共有することを望みます。
「彼ら〔米国当局〕が、もしカリフォルニアとテキサスへの移民の流れを食い止めることができるなら、人びとがアリゾナの辺ぴな場所を越えて命を懸けることはないと考えたのです。それは明確に間違っていました。」
ブルース・アンダーソン博士。アリゾナ医療調査官事務所の法人類学者ダヤニ・クリスタルはだれなのか？での言葉 |
|
その男性の遺体は他の多くの遺体に比べると、すぐに身元が判明しました。またホンジュラス政府も彼の家族を見つける際に非常に協力的でした。この物語が彼らの家族の1人のものですが、世界中の何千人もの移民にとって同じであると、意識していました。
米国の一地方のものですが、そのテーマは普遍的なもの、生と死、愛と献身、自分自身および家族がもっと良くなるために移動すること、という物語を話したいです。これらはすべての人が感情移入できるものです。
「米国は無生物である〔国境の〕壁に数十億ドルを投資しています。なぜ人間に投資しないのでしょうか？」デルバー・アントーニオ・トゥルシオス、ヨアンの兄弟
ダヤニ・クリスタルという刺青のあったのはヨアン・サンドレス・マルチネス。彼はアリゾナ州トゥーソンから20分の車の旅で、29歳で砂漠に一人ぼっちで死亡した。彼は妻のケニア・ヤディナ・クルス・リバスと3人の子どもを残した。
ダヤニ・クリスタルはだれなのか？
1人の牧場主が乾いた河床に沿って牛を散歩させていると、「ダヤニ・クリスタル」という刺青のある遺体を発見した。その場面を批評するとき、私は刺青の力を認め、自分自身に「ダヤニ・クリスタルはだれなのか？」と問うた。 http://whoisdayanicristal.com/
|
|