|
By Charlotte Phillips, Amnesty’s Campaigner
on Refugees and Migrants’ Rights.
シリアの近隣国は240万人以上の難民のうち90パーセントを保護している。財政的な負担は莫大なものとなっている。
しかし多くのシリア人は、もはや彼らがその地域で生き残ることができるとは感じていない。彼らは壊れやすいテント、差別、働くことができないなど過酷な生活によって疲れ果てている。彼らは戦争がすぐには終わらないことを理解している。彼らはすでにすべてを失っている。
人びとは安定性を欲している:子どものための学校、仕事、彼らが平和に暮らすことができる家を。
希望の光
多くの人びとが、EU諸国が彼らを助けるだろうと信じている。たとえばスウェーデンは最近申請をしたシリア人に永住権を付与した。これはヨーロッパを希望の光に変え、多くの人びとにとって希望は恐怖よりも強い。
2013年の10カ月間で、1万人以上のシリア難民(多くの家族を含む)がボートで主にエジプトかリビアからイタリアに到着した。
2013年10月の9日間に、少なくとも395人、ことによると650人以上の難民と避難民が、3船が地中海に沈んだ際に死亡した。人びとは何時間も水中にいたと話した。
ボートに乗った人びとの中に幻想を抱いている人びとはほとんどいない。彼らは私たちにこう言う。「私たちは生き残れるとは思っていませんでした。他の唯一の経路はトルコを経由したギリシャかブルガリアへの道です。そこでは国境警察がますます人びとを押し戻すか、ひどい状態で彼らを拘禁しています。」
道の終わり
人びとは、地中海を渡るために密輸業者に多額のお金、しばしば1,000USドル以上を支払っている。彼らは何日間も非常に少ない水・食物で、しばしば救命胴衣なく旅をする。もし彼らがヨーロッパ要塞の壁の小さいひび割れを辛うじて通って到着できたなら、彼らは非常に幸運である。
沿岸警備隊がいったん人びとのところに到着すると、自由に離れることができる前に、彼らは通常指紋押捺のために南イタリアに移送される。
私たちがイタリアで会った多くの単身男性たちは、ホムスのような場所で包囲攻撃にさらされている家族からの、庇護を申請し、難民資格を得て、家族再統合を申請するようにという、大きなプレッシャーがあると話した。そして北側に渡ったほとんどの人びとは自分たちをよく扱ってくれるだろうと信じている。
|
|
ミラノはヨーロッパ北部への列車の拠点である。10月、約150人から200人が主な鉄道駅に野宿していた。地方自治体と地元NGOはすぐに2つの難民センターを開設し、1日3回の温かい食事、ベッド、休息する場所を人びとに提供した。非常に心に傷を負ったために、遠くでお役所風の服を着て掃除をする男性を見ただけで、パニックに陥る人もいると彼らは私たちに話した。
しかし多くの人にとってこれは道の終わりである。彼らはしばしばヨーロッパ北部へ行く途中で警察によって捕らえられイタリアに戻される。多くの人はその過程で密輸業者に払ったすべてのお金を失うのである。
ヨーロッパの恥
自分たちの家、生活手段、仕事そして家族を失った人びとが、ヨーロッパへ行くのに安全で合法的な手段がないことは恥である。地中海での死亡は他の選択肢が人びとにない結果である。
国連の人道的アピールにかなりの額を寄付したヨーロッパ諸国もあった。しかしお金だけで十分ではない。
再定住は国連の世界の最も脆弱な難民のための3つの永続的な解決策の1つである。しかし非常に遠いヨーロッパはこの問題でも恥ずかしいことに失敗した。EU諸国は、シリア難民の0.54パーセンの再定住を同意しただけである。多くのEU諸国はまだどんな再定住地を提供していない。
それが難民の再定住を助けるために、大きく結束した声で私たちはヨーロッパの指導者たちに要請する必要がある理由である。それは命を救う解決策である。そしてそうするのが人間である。
シリア: その数
650万: シリア国内で避難している人びと
410万: 2014年末まで支援を必要とするシリア難民
90パーセント以上: レバノン、ヨルダン、トルコ、イラクおよびエジプトにいるシリア難民の割合
150万: 2014年末までレバノンにいると予測されるシリア難民の数
3万: 2014年末までに最も脆弱なシリア難民の再定住数という国連目標
1万: ドイツが提供した場所
17: シリアからの再定住や人道的入国を約束していないEU諸国
0.6パーセント: EU全体で再定住を提供されたシリア難民の割合。
(提供 国連)
|
|