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イスラム教を侮辱しているとみなされたオンライン記事や風刺画を発表したために刑務所で2年を過ごした良心の囚人、ジャブール・メジリは3月4日夜釈放された。この釈放は長く延び延びになっていたものだが、彼に対する有罪判決や刑罰を取り消さなければならないと、アムネスティ・インターナショナルは話した。
アムネスティは2013年12月のライティングマラソン・キャンペーンで彼の釈放を重点的にキャンペーンした。
「ジャブール・メジリの釈放は彼の家族にとって大きな安心であり、彼のために世界中でキャンペーンをすべての活動家にとっては勝利です。彼がオンラインに投稿した画像のために2年間も投獄することは、ベンアリ政権後のチュニジアで表現の自由への真の前進へのすべての希望をつぶす危険のある茶番劇でした」とアムネスティの中東およびアフリカ北部部長フィリップ・ルターは話した。
「ジャブール・メジリは、自分の意見を自由に表現しただけで、起訴され有罪判決を受け、投獄されるべきではありませんでした。恩赦では不十分です。チュニジア当局は今こそこの記録を正さなければなりません。彼の有罪判決と刑罰は取り消すべきです。彼の名前をきっぱりと消すべきです。」
前科を抹消しない大統領恩赦はジャブール・メジリに2014年2月19日発表された。しかし2011年までさかのぼった着服の申し立てに関連する逮捕状が2014年1月28日、彼に対して発行され、彼は拘留され続けた。
モナスチル控訴裁判所は2014年3月4日夜に申し立てへの調査完了までの彼を一時的に釈放するという彼の弁護士の要請を承認した。
ジャブール・メジリは10年以下の拘禁刑を受けた彼の告訴理由を否定している。そして彼の弁護士は告訴理由を証明する証拠はまったくないと話した。アムネスティは彼に対する一種の司法上の嫌がらせとして行なわれているのではないかと恐れている。
「大統領恩赦を受ける2週間前に、ジャブール・メジリに対する新しい逮捕状の提出は、彼の試練がまだ終わっていなかったかもしれないことを示す憂慮すべきシグナルです」とフィリップ・ルターは話した。
ベンアリ大統領政権（2011年1月失脚）では、ねつ造された容疑とでっち上げの告訴はありふれたものだった。日常的に、良心の囚人を含む政治囚を拘禁するために行政機関の命令で行なわれた司法制度による投獄となっていた。
「ジャブール・メジリは自分の意見、チュニジアの新しく承認された憲法で正式に記されている権利を表明したために2年間刑務所で過ごしました。当局はこの権利を保護するという自らの義務を全うしなければなりません。そして彼に対する新たな告発が彼をさらに苦しめる手段では決してないと保証しなければなりません」とフィリップ・ルターは話した。
またアムネスティは、チュニジア当局がジャブール・メジリの有罪判決に使われた刑法121条3項および226条を含む、表現の自由の権利の平和的な行使を犯罪とする、ベンアリ政権の法規定を改正するように要請している。 |