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世界中の数百万人のアムネスティ・サポーターが12月3日から始まる世界最大の人権キャンペーンに参加する。
2週間のキャンペーンであるライティングマラソンは、恣意的拘禁や拷問を含む残酷な人権侵害に苦しむ10人の活動家と2つのコミュニティのために、行動を起こすよう活動家たちに要請している。
世界中の活動家が他人のために署名を集め、手紙を書き、ツイートする。
• ウェブサイト・ウィキリークスに政府機密文書を漏洩したとして35年の拘禁刑を受けている米国の告発者、チェルシー・マニングの釈放。
• 2万2千人以上が死亡し、約50万人が健康被害を受けた1984年のガス漏出事故後、正義を待ち望んでいるボパールの被害者のための適切な補償と医療。
• 2012年サウジアラビアでインターネットに民主化メッセージを投稿したために投獄された、ライフ・バダウィの釈放。
「ライティングマラソンは、アムネスティ・インターナショナルは世界中のどこであろうと他人を助ける人びとであることを示しています。世界中の男性・女性・子どもたちのために正義を手に入れることを目指し、数百万人が団結するユニークで驚くべきイベントです」とアムネスティ事務総長サリル・シェティは話した。
「このキャンペーンは平和的な抗議行動という力の非常に大きな証拠です。1人の声は抑え込まれるかもしれません、しかし同時に上がる数千もの声であれば、耳を傾けるでしょう。」
ライティングマラソンは2003年に開始した。それ以降このキャンペーンで取り上げた多くの活動家が刑務所から釈放されており、その他の人は状況が改善されている。また恣意的および不公正な拘禁、拷問、その他の人権侵害のいくつかのケースで調査が開始した。
成果
昨年のキャンペーン後、ライティングマラソンに参加した数万もの手紙や署名が送られた後、カンボジアとロシアの3人の活動家が釈放された。
そのうちの一人がカンボジアの住宅の権利活動家のヨーム・ボーファである。彼女は自分のコミュニティでの強制立ち退きに抗議した後、2012年に投獄された。
釈放後、ヨーム・ボーファはこう話した。「ありがとうございます、アムネスティのサポーターのみなさん。みなさんのキャンペーンは私の釈放が示すとおり成功を収めています。私たちはみながともに活動すれば、最高の成功を達成できます。」
ロシアの活動家ウラジミール・アキメンコフとミハイル・コセンコはアムネスティの活動家からの圧力の後、2013年に自由の身となった。
彼らは3人目のアルチオウム・サヴィオロフと一緒に拘束され、2012年5月モスクワのボロトナヤ広場で平和的な抗議行動の後「大規模暴動」に参加したとして起訴された。サヴィオロフは投獄されたままであるが、今年中に釈放されることになっている。
「ライティングマラソンは、人びとが実現を決心したときには明確な変化を起こすことができることをはっきりと示しています。毎年、私たち活動家は、人権が危機に瀕している人びとを力づけ励まします。2014年に私たちは不正義に挑戦し、人生を変える決心をしています」とサリル・シェティは話した。
背景情報
アムネスティの最初のライティングマラソン・キャンペーンは11年前のポーランドで始まった。2013年には230万ものアピールが140カ国の活動家によって行なわれた。 |