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世界数十万もの人びとが、アムネスティ・インターナショナルの今までで最も成功した手紙書きキャンペーンに参加し正義を求めた、と2月10日発表した。
2013年12月、「人権のために手紙を書こう」キャンペーン(ライティングマラソン)に、230万以上の手紙、メール、SNSメッセージ、ファックス、ツイートが送られ、昨年の記録190万を超えた。
当局に圧力をかけるメッセージによって、2人の良心の囚人が釈放された。カンボジアの住宅の権利活動家のヨーム・ボーファとロシアの平和的なデモ参加者ウラジミール・アキメンコフである。
「普通の人びとがともに立ち上がり、政府に市民の人権の保護・支持という義務を果たすよう要請する明確なメッセージを送ることで、私たちは素晴らしい結果を達成できると示しています」とアムネスティ・インターナショナルの事務総長サリル・シェティは話した。
「数十万もの私たちの会員やサポーターが、抑圧や不正義に対して行動を起こすため、1つの声になってともに団結する真の世界的な瞬間です。」
ライティングマラソン・キャンペーンでは、エチオピア・ビルマ(ミャンマー)・ロシア・バーレーン・チュニジアの良心の囚人、カンボジア・メキシコ・トルコ・ベラルーシの国によって被害を受けた個人、ナイジェリア・パレスチナ・ホンジュラスの嫌がらせを受けているコミュニティのケースに焦点を当てた。
12月、会員とサポーターは、このキャンペーンへの自分たちの支援を示す多くのオリジナルで創造的なアイデアを考え出した。
フラッシュ・モブがカナダの冬の街路を遮断し、ギニアではマラソンを走る間に署名を集めた。ポルトガルとイタリアでは心をこめて歌った。モロッコではワークショップや座り込みが行なわれ、ネパールではデモを行なった。
パリのエッフェル塔近くやイスタンブール中心部での創造的なプロジェクション・マッピングもあった。アイスランドでは昨年の2倍の数である5万以上の署名を集めた。これはレイキャビクの総人口の3分の1がこの世界的な人権イベントに参加したことを示している。
コンゴ民主共和国においても、数十年間の内戦の後、ボランティアたちは他国の危機にある人びとを支援するためにイベントを企画した。弁護士であるグレゴワール・カウリ・モケットはカタンガ州ルブンバシで大学施設と高校でライティングマラソン討論会を企画し、1,200通以上の手紙を集めた。
「この連帯の波が世界中でどのように広まったかを見ることは感動的です。私はこの波が毎年さらに大きくなっていることを非常に誇りに思います」とサリル・シェティは話した。
ライティングマラソンの最大の証明は、達成した成功とそしてキャンペーンで取り上げた人びとにもたらされた希望である。
カンボジアの住宅の権利活動家ヨーム・ボーファは保釈後、感謝を表明した。
「アムネスティ・インターナショナルのサポーターに感謝します! 私の釈放が示すようにみなさんのキャンペーンは成功しています!
しかし私のケースはまだ終わっていません。私や私のコミュニティ、カンボジアの他の人びとを支援し続けてください!
私たちみんなが一緒に活動すれば、最大の成功を遂げることができます」と彼女は話した。
2013年6月、警官によって殴打され、目をえぐりだされ、死んだものとして見捨てられたトルコの運転手ハカン・ヤーマンは、イスタンブールのチャオラヤン裁判所とガラタ塔に映し出された自分の写真を見て、新たな希望を話した。
「みなさんの多大な支援、みなさんが私のためにしてくれたことすべてによって、私のやる気は上がりました。私はみなさんに、そしてこの困難な時にそばにいてくれた人すべてに感謝します。私の希望は正義が成されることです」と彼は話した。
ベラルーシのゲイであるために警官から殴打された、ドラァグ・アーティストでありLGBTI活動家であるイハール・タシハンユクは数千もの支援の手紙を受け取った。「望みもなく闘い続けているとき、手紙を受け取ると希望の光がまた現れるのです」と彼は話した。
「ライティングマラソンは、他人のために行動を起こし、暴政に対して勇敢にも立ち上がった人びとに連帯を示すというアムネスティ・インターナショナルの活動の核心に触れる主要な活動です。政府当局への1通の手紙は無視されるかもしれません。しかし人権の変化を求める数千通もの手紙を無視することは困難なのです」とサリル・シェティは話した。
「私たちは、数十年ものキャンペーンから手紙を書くことは命を救い、変化が生まれることを知っています。私たちは昨年12月にまたそのことを証明しました。そしてますます強力になることを願っています。」 |