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プッシー・ライオットのメンバー、エカテリーナ(カチア)・サムツェビッチはWireに彼女の活動、刑務所後の生活、いまだ獄中のバンド仲間について語った。
カチア・サムチェビッチは、フェミニスト・パンクバンドであるプッシー・ライオットの一員として教会で「パンクな祈り」を演奏したために刑務所で178日間拘禁された後、昨年10月に釈放された。彼女たちはロシア大統領ウラジミール・プーチンと彼を支援するロシア正教司教を批判した。
なぜあなたたちはこの方法でプーチンに抗議することを選んだのですが？
プッシー・ライオットは政治的芸術です。芸術家であれば、あなたは自分の国の政治傾向、とくに市民社会に対する国の態度、および国のエリート層に反応せざるを得ません。
あなたの裁判や判決を取り囲む活動は、あなたにとってどんな意味がありましたか？
私たちはロシア正教やキリル総主教に対して、そしてプーチンや性差別主義傾向に対して抗議をしたかったのです。私たちが受けた支援は、ロシア社会でこの進行中であった議論を新しい段階にひき上げました。私たちはこのことが世界中で広く議論されるようになることを、そしてロシアでも激しく議論されるようになることを予想していませんでした。
そのうえ当局は手錠と逮捕を使用せずとも、メディア攻撃を使用しています。偽情報、全くの名誉棄損を途切れることなく流しています。それが本当でないと人びとに納得させることは困難です。
私たちを支持するキャンペーンは、そのすべてに反対しました。多くの人びとがプッシー・ライオットの支持者を見て、考えました。「不思議なことに、こんなにも悪くて冒とく的にもかかわらず、多くの人びとが彼女らを支持している。チャンネル･ワン(ロシアの主要テレビ局)で言っていたことは正確ではないかもしれないのか？」この闘争は非常に重要で真に必要なことなのです。
またアムネスティ・インターナショナルを含む国際団体が、良心の囚人であると宣言し、マドンナ、スティングおよびその他有名人が、彼らの支持を示して、多くの人びとに影響を与えました。
執行猶予の状態はあなたを大きく制限していますか?
一般的にはいいえです。しかし、私はときどきはっきりと監視されていることに気付きます。地下鉄で何度か、私は明らかにだれかがビデオで撮影しているところを見ました。他のプッシー･ライオットのメンバーも尾行されています。
どうやら当局は、私たちが別の抗議を計画していることを恐れています。それが私たちを見張っている理由です。しかしこれはプロの監視ではありません。彼らは経験不足なのか、もしくは「お前たちを見ている」というメッセージを送っています。私の電話は盗聴されていると確信しています。もちろん私は言うことに気をつけています。
あなたはロシアでの抗議活動に参加し続けていることが怖いですか?
いいえ。だれも私を脅迫していませんし、何も起こっていません。私は異なる戦争、メディア戦争の兆候を見ています。暴力なく、殺されず、脅迫されずに、間接的に私たちを監視しようとしています。これは冷戦です。直接的なアプローチは働かないでしょう。全世界が激怒するでしょうから。彼らは異なる戦略を選びました。少なくとも当分の間は。 |
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あなたは、マーシャ･アリョーヒナに対する同房者による脅迫も、メディア戦争の一部であると考えますか、もしくは現実の脅迫ですか？
これは現実の脅迫であると考えます。私はマーシャと同房の囚人のインタビューを読みました。彼女らの脅迫でマーシャは申し立てを提出し、懲罰独房に入れられました。
流刑地管理がどのようにマーシャの安全を保っているのかは分かりません。また彼女の同房者たちが2回目か3回目の刑期を務めている再犯者であることから流刑地が混沌としていることが分かります。初犯の者と再犯の者を同じ房にすることを禁止されています。彼らの心理状態は完全に変化し、人間性が終わるという異なる理解があります。
ロシアで今どんな主要な流れを見ることができますか？
当局の権力と抑圧的施策は強化されています。そして憲法と相反する法律が、大した抵抗もなく簡単に静かに採択されています。また明らかな右翼傾向があります。ネオファシズムに近い、特定の方向へ動いています。その氷山の一角は「未成年者への同性愛の宣伝」を禁止する法律です。それは権利を制限するという流れに沿った小さな一歩です。ちょうど非営利組織法、反逆罪法、これら奇妙な法すべてのように。マスメディアは黙ってしまいます。そしてしばしばあなたは何が実際に起きているかを見ることができません。
プッシー・ライオットの事件はロシア社会に何を教えることができますか？
人びとに何らかの批判的考えを教えてくれるなら良いと思います。人びとは抗議の政治的芸術を見ることに慣れていません。それが批判的表示行為であることを分かっていません。人びとはそれにショックを受け、公的な宣伝の影響を受けて、反ロシアや西側の工作だと思います。国当局は人びとに[抗議]芸術はある種のフーリガン行為だと思わせるためには何でもするでしょう。
しかし多くの人びとは何か間違っていると気付きました。何が起きたのかが分かり、私たちのインタビューを読み、私たちの仕事を見ました。多くの人が政治的フェミニスト芸術に興味をもち始めました。次にだれかが公の場で何かをしたり、オンラインで記事を投稿したりするのを見た時には、それはフーリガン行為ではなく芸術であると認識するでしょう。
最近ロシアで抗議活動家であることは怖いですか？
それはあなたがどういう活動家であるかによります。私たちはそれほどハードコアではありません。私の考えでは、ハードコアであることは機密情報を持つことです。その時にはあなたの命は短くなるでしょう。芸術的政治活動はそれほど危険ではありません。私たちに起きたことはたぶん昨年3月に大統領選挙がせまっていたために起きたのです。
しかしナディアとマーシャが刑務所にいるという事実、そして彼女らに子どもがいるにもかかわらず釈放されていないという事実は、脅迫の新たな手段です。この後、子どものいる人間でだれがそのような活動に参加したいと思うでしょうか?
これはある種の残酷な行為、活動家への残酷な行為です。どうにかしてこれと戦うことが重要です。
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