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コンゴ民主共和国(DRC)で操業している中国鉱山会社は、その活動が人権侵害につながることを防ぐために、より多くのことをする必要がある、とアムネスティ・インターナショナルは、本日6月19日、最新の報告の中で警告した。
「利益と損失: カタンガにおける採掘と人権」はDRC南東部における鉱山産業の影響を調査している。
http://www.amnesty.org/en/library/info/AFR62/001/2013/en (英語)
報告書は国際法において違法な強制立ち退き、そして危険で搾取的な労働環境を含む、国内および外国企業が関与した多くの深刻な人権侵害を記録している。
報告書は中国企業の役割に特別の注意を払っている。中国企業は、DRCにおける資源採掘企業の中で、順調に最も影響力が大きく有力な外国の経済主体となっている。DRCは世界の最も重要な複数の鉱物埋蔵量のある国である。
中国はまたDRCからかなりの量のコバルトと銅を輸入している。その多くは、職人鉱山労働者として知られる、手持ち道具を使いしばしばひどい状況で働く、小規模の鉱山労働者によって採掘され続けている。
「DRCにおける鉱物採掘は職人鉱山労働者と隣接するコミュニティに対する数10年間もの人権侵害をもたらしました」と、アムネスティのグローバル・イシュー部長オードリー・ゴーグランは話した。
「DRC当局は、鉱山会社と貿易業者による権利の侵害の防止に失敗しているだけではなく、彼ら自身が採掘作業を促進するために人権を侵害しています。」
アムネスティによる質問の際に、報告書に含まれた複数の会社が、この侵害における当局の関与を強調することによって、すべての責任を免れようとしていた。
「DRC当局が人権を保護しないからといって、企業が彼ら自身の行動および不作為の責任を免れることはできません。気がかりなことに、 いくつかの会社は人権侵害への自身の貢献を合法化しようという企てでの警察の関与を指摘しました」と、ゴーグランはコメントした。
国連ビジネスと人権に関する行動指針の下では、企業はすべての人権を尊重する責任がある。
中国を含む企業が本社を置く国ぐにの政府は、DRCで操業する際、その企業が人権を侵害しないと保証する責任がある。
「私たちは、企業が操業する場所にあるコミュニティの権利を尊重することについて、言い訳を止めて、真剣であることを行動で示し始めるように、DRCにおいて鉱山利益を得ているすべての企業に要請します」と、ゴーグランは話した。
報告書の中で述べたあるケースでは、中国企業であるコンゴ国際鉱山会社(CIMCO)がルイシャの町の中心部の土地に採掘権を与えられた時、300家族が自分たちの家から強制立ち退きさせられた。
地元の役人がほんの2週間の通知期間を与えた後、コミュニティのメンバーたちがCIMCOの所有だと言うトラックで、家族たちは新しい土地に連れて行かれた。コミュニティは住宅も他の施設もなくただそこに残された。彼らは新しい土地に留まることができる保証もないまま不確かな未来に直面している。
この影響受けた人びとのうちの1人がアムネスティに次のように話した。 「私たちは最初からまた始めなければなりません…
生活はここでは前の場所よりもずっと難しいです。」
また採掘作業はコミュニティの水へアクセスを制限した。2012年4月19日、中国・コンゴ合弁事業であるCOMILUは、警官を同行し、ルイシャ近くを横切る生活道路を封鎖して、幅3メートルの深い溝を掘るためにブルドーザーと掘削作業員を使用した。地元住民は田畑へ行くために、そして水を得るために、数十年間この道路を利用していた。
この道路の封鎖のために、彼らは自分たちの田畑や水源へ行くのに、かなり長く時間がかかるようになった。住民がこの溝に抗議すると、警察は空に向けて実弾を発砲し、1人の男性が流れ弾によって殺害された。
DRCにおける採掘のほとんどは、危険で搾取的な状況の中で職人鉱山労働者によって行われ続けている。
職人鉱山労働者に対する人権侵害はカタンガでは一般的なままである。毎年多くの人が死亡あるいは深刻な負傷をしている。鉱山労働者はしば素手で防護服なく、温度が非常に高くなる可能性のある不十分な換気の地下シャフトで働いている。
彼らは、自分たちが抽出した鉱物の対価はほんの少ししか得られず、組織的搾取に直面している。彼らが抽出した鉱石は企業やDRC以外の国に不透明なサプライ・チェーンを通して販売されている。
コルウェジの町から30キロ離れたチルウェゼムベ鉱山で、アムネスティは不正で有害な労働環境と虐待の証拠を見つけた。頻繁な負傷事故といくつかの命にかかわる事故がこの鉱区で起こっている。その中には山崩れや巨石の落下、適切な換気の不足による窒息の結果を含んでいる。
チルウェゼムベの職人鉱山労働者たちは自分たちの鉱石を、その土地で営業する民間貿易会社のミサ鉱物に販売する。警察を含む州機関も採掘を監視するためにチルウェゼムベにあるが、恐るべき生命を脅かす労働環境について何もしていない。ミサ鉱物はチルウェゼムベにおける人権問題には気付いていなかったと主張した。
「サプライ・チェーンにおけるより高い透明性は、私たちがチルウェゼムベで見つけたような侵害を防ぐ助けとなるかもしれません」と、ゴーグランは話した。
「もし資源採掘産業に関わるすべての会社が、搾取的で品位を傷つける状況下にある鉱石や鉱物を購入しないと保証するために、デュー・デリジェンス・チェックを行なうなら、このことは鉱物取引を浄化するために非常に役に立つでしょう。」 |