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10回目の10月10日世界死刑廃止デーを記念して、私たちは地域および国際的に死刑廃止のために闘う、主要なカリブ海の活動家、カルメロ・カンポ=クルスに話を聞いた。
大きな進展
殺人、それらが起きた残酷な行為の数が劇的に増加している時に、死刑に強く反対し続けることは本当の挑戦です。しかし国際的には死刑廃止へ大きく進展しています。数では明らかです。処刑や死刑判決は確実に減少しています。死刑を行なう国の数も減少しています。それにもかかわらず、2011年に360人以上が処刑されたイランのようなケースは驚くべきことです。
世界的な廃止運動は、何年か前よりもより組織化され、より統合されています。歴史的に殺人事件の被害者家族、警官、検事や保守系団体のメンバーといった死刑を支持している人びとも参加しています。このことは国家による殺人を正当化するために使われてきたいくつかの神話を明らかにするために大いに助けとなりました。
最前線にて
人権活動家として、あなたは何のために闘っているのかを明らかにしなければなりません。あなたは困難な時、最前線に立っているでしょう。そしてプレスリリースの作成、会議の計画、資金調達、政治家へのロビーイング、さまざまなテーマの調査といった多くの異なる仕事をする必要があるでしょう。
私は、1998年にほぼ偶然に死刑に反対する活動を始めました。私が「死刑に反対する市民」という団体を結成するための会合でアムネスティ・インターナショナル・プエルトリコ支部の代表となるよう依頼されました。私は他の団体と一緒に2005年に「プエルトリコ死刑廃止連合(PRCADP)」を設立しました。目的はプエルトリコ社会の異なる層--教会、組合、コミュニティそして学生、政治団体、専門家団体を団結させることでした。今日、PRCADPには40人のメンバーがいて、PRCADP自身は世界死刑廃止連合のメンバーです。
PRCADPは世界的運動の一部ですが、2007年以降カリブ海地域における死刑廃止に焦点を当てています。この地域では死刑への力強い支持があるからです。多くのカリブ海諸国では犯罪発生率が高いです。しかし殺人発生率と死刑が使用されているかどうかの関係を証明したものはありません。
理解という橋を築く
カリブ海地域は言葉の壁と国家間の断片化した関係に苦しんでいます。2011年以降、団体や個人から成るグループは「生命のための偉大なカリブ人」を設立するために活動しています。この団体は私たちの類似性を基にして死刑に反対するキャンペーンをするつもりです。このネットワークの名称は死刑に反対する闘いの中での生命の権利への尊敬を意味します。
連携して活動することは、ほとんどの人権問題に取り組むためにやりがいのある、そして効果的な方法です。異なるイデオロギーの人びとと見解を共有することを恐れないでください。理解という橋を築くことだけが私たちを前進させ、社会を融合できるのです。 |
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地域キャンペーンと国際的キャンペーンは異なる
地域キャンペーンと国際的キャンペーンは2つの異なるものですが、類似性はあります。あなたが活動している地域あるいは国の特定の状況を考慮することは、いつも重要です。たとえば、米国は死刑の財政的費用を考慮しますが、このことはたとえば中国ではそれほど関係しません。
地域レベルのキャンペーンナーにとって、他の地域団体と戦略や資源を共有することは重要です。しかしあなたは自国で発展させる行動に国際的支援も必要としています。
プエルトリコのような国では、国際的な死刑廃止コミュニティとの接触があることは、私たちの特殊な状況を理解してもらうために重要です。プエルトリコのケースは世界でもユニークです。1929年（ほとんどの廃止論者国のずっと前）に死刑を廃止し、1952年憲法で禁止していますが、プエルトリコで行なわれた犯罪について米国連邦裁判所が死刑を科すことができます。
変化をもたらすために重要なこと
私にとって、世界でとくに非常に多くの不平等や実現されない願いについてキャンペーンをしないことなど想像できません。謙虚に実際的な方法で変化をもたらすことは重要です。あなたの人生の重要な役割になるならば、あなたは何らかの方法で常に不正と闘うことでしょう。
たとえほとんどの人がそれを受け入れても入れなくても、正しいことをしていると知っていることでやる気は生まれます。私にとっては、死刑廃止はよりよい社会を作るだろうという強い信念によってもたらされます。もう一つの重要な源は死刑囚監房から自由となった無実の人びとや死刑に反対して闘う殺人事件の遺族といった、闘いに参加している他の人びとからです。
カルメロ・カンポス=クルスは、プエルトリコ死刑廃止連合の共同設立者かつアムネスティ・プエルトリコの理事長である。彼はまた弁護士であり教授であり、国際法の博士号候補者である。
2012年10月10日は第10回世界死刑廃止デーである。今年私たちは、この10年間の廃止に向けての世界的進歩と今後の問題に焦点を当てるつもりである。また私たちは第4回死刑執行停止国連総会決議に賛成することで、廃止に向けて措置を取るように各国政府に要請している。
1977年以来アムネスティ・インターナショナルは世界的に死刑廃止運動をしている。多くの国が死刑を廃止し、死刑執行する国の数は少なくなった。しかしまだやるべきことはある。どうやって10月10日に参加できるかは、こちらを参照
http://amnesty.org/en/death-penalty
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