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紛争は新しく独立した南スーダン共和国と国境を接するスーダン共和国、南コルドファン州で続いている。非武装の男性、女性、子どもが殺害されているが、世界は見て見ぬふりをしている。キャンペーン担当のカアィルーンニーサ・ダーラの報告である。
石の上に座り、南コルドファン州のヌバ山を囲む豊かな木々を見渡すと、あなたは内戦が行なわれていることを忘れるだろう。しかしそれはつかの間である。そこに座る人びとは突然なじみ深いアントノフ飛行機のうなる音を聞く。そして飛行機が雲から現れる前に、洞窟の中へ避難しに走り、家に電話をかける。
数分後、3回の爆発音が山向こうから轟く。山のこちら側の人はみな今日は安全である。しかしながら、スーダン政府が精密に狙うことができない爆弾を使用して爆撃を実施していることは、明日彼らはそれほど幸運ではないかもしれないことを意味している。
2011年6月26日、ハワテフ･コーバーと彼女の2人の十代の娘イクバールとマリアム・ムサ・アル-ラヒマは、山から下りた。彼女らは家から1時間離れた洞窟の中に避難していた。先月は家から水と食べ物を集めるためにだけ下りてきた。「私たちは毎日3回から4回も私たちの上を飛ぶ飛行機を恐れています」とハワテフは私たちに話した。
「飛行機が来たとき、私は家の中にいました。午後4時頃のことで、私の娘たちは掘削孔に水を汲みに行きました。爆弾が落とされた後、隣人たちが家にマリアムを連れて来てくれました。彼女は死んでいました。彼女は頭を撃たれ、彼女の頭の一部はありませんでした。ある隣人は彼らが私のもう一人の娘イクバールを連れて行くので、墓地に行くように私に言いました。私は行き、彼女の負傷はとてもひどかったです、見ることさえできませんでした。」とハワテフは話した。
クルチ市場の近くで6つの爆弾が落とされ、ほとんどが女性と子どもであった13人が殺害され、20人以上が負傷した。
数日前の6月19日にウム・セルディバ村で、11人目の子どもを妊娠中の10人の子どもの母親であるマハシンは家の近くの畑で作物を植えていた。「私たちは上を旋回する飛行機、アントノフの音を聞きました。爆発があり、私の妻は一瞬にして殺害されました。彼女は首を切断されました。」と夫のアンジェロ・アル-サーは私たちに話した。
「9歳の息子ヤセルは、料理していた姉アマルを手伝って台所にいました。ヤセルは〔爆弾破片によって〕頭を打ちました。彼は叫び声をあげながら外を走りました。『お父さん、お父さん、僕けがをした!』
私の娘アマニは2歳にもなっていませんでしたが、〔中庭の〕外にいて、破片が胸から背中に抜けました。娘のいとこの4歳のムサーアブ〔アル-ファキー〕が彼女の横で殺害されました。
アンジェロが彼らを安全な場所に避難させる前に、ヤセルとアマニは死亡した。この空爆でさらに数人が死亡し、負傷した。
紛争の拡大
6月5日、南コルドファン州の州都カドゥグリとウム・ドゥレインで、スーダン軍(SAF)とスーダン人民解放軍・北(SPLA-N)との間で戦闘が勃発し、すぐに他の町や村へと広がった。9月1日戦闘は隣の青ナイル州にまで達した。
スーダン共和国与党の国民会議派(NCP)と、新しく独立した南スーダン共和国の与党のスーダン人民解放運動(SPLM)と間の緊張は、SPLAを武装解除するという政府の試みや、争点となっている5月の南コルドファン州知事選挙結果という状況下で、高まっていた。この選挙ではNCPの候補者アフメド・ハローン、彼はダルフールにおける戦争犯罪と人道に対する罪で国際刑事裁判所から指名手配されている、が僅差で勝利した。 |
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2011年7月9日の南スーダン共和国の独立後、スーダン国内で活動するSPLMは、SPLM-N(SPLM-北)として知られるようになり、そしてSPLAはSPLA-Nとして知られるようになった。南コルドファン州は、南スーダン共和国と国境を接し、ヌバ民族の多くの人びとのふるさとである。2005年に終了した22年もの内戦の間、ヌバの人びとは武器を取りスーダン政府と戦った。
2011年8月、アムネスティとヒューマン・ライツ・ウオッチは、紛争の影響を調査するために1週間南コルドファン州に滞在した。チームは前線やSAFが支配する地域に行くことができなかったが、戦闘から逃れてきたこれらの地域出身の多くの人びとにインタビューした。
空腹
ゼナブ･アル-アメーン・ハミスと彼女の10人の子どもは、6月下旬に村がスーダン軍と同盟した民兵に攻撃された後、セリフィヤから逃げてきた。「私は子どもたちと一緒に走り、すべてのものを残してきました。」とゼナブは話した。「私は5つのトゥクル(小屋)と2つのソルガム販売店を持っていました。それらはみな燃えてしまい、彼らは牛を盗みました。私はここでビニールシートを待っています。私たちはソルダムをもらいましたが、今は何もありません。」
20万人以上の人びとが、SAFとSPLA-Nの間の戦闘中のSAFによる空からの爆撃を恐れて、そしてSPLM-Nを支援していると思われたヌバの人びとの逮捕や超法規的処刑を恐れて、やむを得ず南コルドファン州の自分たちの家から避難した。
SPLA-Nによって支配された地域へ避難した多くの人びとは、着の身着のままで避難のためのビニールシートを持って、ヌバ山やその周辺に暮らしている。爆撃は、人びとが絶え間ない恐怖の中で暮らすことを意味する。そして多くの人が、大事な耕作時期に自分たちの畑を捨てたのである。
スーダン政府は国際人道法を破って、この地域への人道援助を積極的に封鎖したり厳しく制限したりしている、カドゥア地域に援助を提供していた世界食糧計画は、戦闘が開始した後、6月にほとんどの国際NGOと一緒にこの地域を離れた。貯蔵室に残っていた援助品は60日間以上地元の団体によって配分された。しなしながら援助品は減少し続け、多くの家族がベリーと葉っぱのスープだけで生き延びている。
国際社会の怠慢
南コルドファン州と青ナイル州における紛争は解決の兆候なく続いている。しかし国際社会はこれを止めるためにほとんど何もしていない。8月15日、人権高等弁務官事務所は、7月9日にその責務が終了したスーダンにおける国連ミッションの人権監視団によって実施された、調査に基づいた報告書を発表した。報告書の調査結果には不法な殺害、大規模破壊、および市民の財産の略奪が含まれている。そしてそれは戦争犯罪と人道に対する罪である。
報告書が発表されてすぐ後に、国連安全保障理事会が開かれたが、南コルドファン州における無差別爆撃やその他の人権侵害、支援機関へのアクセスの不足を批判しなかった。この後、9月に国連人権理事会スーダン・セッションの間、国際社会は態度を明確にせず、南コルドファン州と青ナイル州の両方へ独立した人権監視団派遣を要請しなかった。行動を起こさなければ、市民は紛争の矛先にこれからも耐えなければならないのである。
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