10月11日、コンゴの野党指導者ディオミ・ンドンガラ・ウジェーヌはコンゴ民主共和国の首都キンシャサでの拘禁から釈放された。

国会議員でありキリスト教民主党(DC)の党首であるディオミ・ンドンガラ・ウジェーヌは6月27日キンシャサのコンゴ聖母マリア大聖堂に行く途中で行方不明となった。彼はそこで他の政党と連立を樹立する憲章「一般大統領制多数派政治要綱」に署名する予定だった。ディオミ・ンドンガラ・ウジェーヌは大聖堂に到着せず、その時以降行方不明となった。

数週間後、複数の情報筋によって、彼がキンシャサの諜報機関によって隔離拘禁され、病気であることが確認された。食料不足および慢性疾患の治療を拒否されたためである。

10月11日の午前1時頃、ディオミ・ンドンガラ・ウジェーヌは彼を拘禁していた人たちによってマタディ・ロード〔道路名〕にとり残された。近くにいた人びとが彼を助け、彼の家族に連絡をした。彼は現在病気で、自宅で治療を受けている。ディオミ・ンドンガラ・ウジェーヌの家族は彼の釈放を求めた活動についてアムネスティ・インターナショナルに感謝した。彼らはまたこの困難な期間中における私たちの動員と支援に感謝の意を表明した。

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　著名なコンゴの野党指導者であるディオミ・ンドンガラ(Diomi Ndongala)は6月27日、コンゴ民主共和国(DRC)の首都キンシャサで行方不明となった。 伝えられるところによれば、彼はキンシャサで諜報機関によって隔離拘禁されている。

ディオミ・ンドンガラは国会議員であり、キリスト教民主党(DC)の党首である。6月27日午前11時30分頃、彼はキンシャサのコンゴ聖母マリア大聖堂で彼の政党が組織したイベントに出席するために、自分の車（窓ガラスにフィルムを貼った白い三菱の車）に乗って自宅を出発した。そのイベントで彼は他の政党と連立を樹立する憲章「一般大統領制多数派政治要綱」に署名する予定だった。ディオミ・ンドンガラは大聖堂に到着せず、その時以降家族を含むだれも彼を見たり聞いたりしていない。

6月28日、政府報道官は、野党大物が強かんの容疑で逮捕されたと発表した。同日、検事総長は2人の未成年者への強かんでディオミ・ンドンガラに対して逮捕状が発行された後に、彼は逃走したと述べた。この発表以降、コンゴ当局はディオミ・ンドンガラの拘禁を否定している。

最近の情報では、ディオミ・ンドンガラはキンシャサで諜報機関によって隔離拘禁されていることが明らかとなった。複数の情報筋によると、彼は最初チャッチ軍事キャンプに、その後キンシャサにあるANR(国家諜報機関)の第三局に運ばれた。彼がそこで8月2日まで拘禁されたと報告されている。他の情報筋によると、彼は8月16日頃に大統領管轄の複合施設であるOUAビルで目撃された。これら情報筋によると、ディオミ・ンドンガラは病気であり、食料不足と慢性疾患の治療を拒否されているため、体重が大幅に落ちているという。

彼の家族や弁護士による申し立てにもかかわらず、彼らはディオミ･ンドンガラの居場所や彼の健康状態に関して検事総長やコンゴ政府の返事を受け取っていない。

追加情報

ディオミ･ンドンガラは50歳で、4人の子どもがいる。彼はコンゴ民主共和国(DRC)の著名な政治家である。 モブツ・セセ・セコ大統領政権下では、彼自身の政党を始めると決める前には経済財政副大臣だった。国会議員には、どんな起訴や逮捕も規制する特定の身分がある。DRC憲法第107条と国民議会内部規則の第89条によると、「国会議員は現行犯で逮捕された場合を除いては、国会か上院閣僚の予備承認がある場合のみ逮捕されることができ、起訴は許可され最終的な判決のケースにある」。この場合にはこれらの条件のいずれも尊重されていない。

過去にも、彼は自らの政治活動のため何度も治安機関によって逮捕され拷問された。1998年、アムネスティ・インターナショナルは、彼がキンシャサで憲兵隊によって恣意的拘禁されたときに、即時釈放を求める緊急行動を発表した。(参考)UA 04/98, AI Index: AFR 62/02/98, http://amnesty.org/en/library/info/AFR62/002/1998/en(英語のみ)