コンゴ民主共和国(DRC)の戦闘勢力は民間人の保護を保証するための対策を実施しなければならないと、東部の北キヴ州で激化した軍と武装勢力間の戦闘に対し、アムネスティ・インターナショナルは要請した。

週末にコンゴ軍、コンゴ民主共和国軍(FARDC)とボスコ・ンタガンダ司令官に忠実なFARDC脱走兵軍との間に起きた武力衝突によって、北キヴ州の一般市民が危険にさらされ、数千人が避難している。　

マシシ地域のングングの町で月曜日にFARDCとFARDC脱走兵勢力の間の戦闘中に少なくとも3人の女性が殺害されたが、民間人の死傷者の数はもっと多いだろうとアムネスティは考える。

「DRCの激化する暴力は深刻な憂慮すべきことです。紛争に関わるすべての勢力は民間人に激しい攻撃を行なわないと保証しなければなりません。」と、アムネスティ・インターナショナル・アフリカ副部長ポール・リゴーは話した。

「すべての当事者は国際人道法、とくに無差別攻撃および子ども兵士の徴用の禁止を順守するべきです。」

FARDC脱走兵軍が子ども兵士を徴用しようとしているという報告の中、衝突が起きた。

ングングとキチャンガの町から少なくとも4人の子どもと7人の若者が国連平和維持部隊MONUSCO に保護を求めた。彼らを徴用しようとした兵士たちによって脅迫されたと話している。

この兵士たちは2009年にFARDCに統合される前にこの地域で活動していた主な武装勢力である、人民防衛国民会議(CNDP)の元メンバーたちである。

FARDC脱走兵軍は北キヴ州の州都ゴマの北東25キロのサケという町の周りを含む、マシシ地域の複数の戦略的地域を支配していると報告されている。

日曜日早くに、彼らはマウェソの町のあるFARDC部隊を攻撃した。6人の元CNDP兵士たちが殺害され、12人の政府軍が負傷したと報告されている。

土曜日、武装勢力マイマイシェカは北キヴ州ワリカレ地域の一部、ルブンギ、ムポフィ、ブンヤムプリ、キブアを含む地域を支配したという。

この攻撃はマイマイシェカ指導者ンタボ・ンタベリと2009年にFARDCと統合されたCNDP の元司令官ボスコ・ンタガンダの間で同盟したという噂の後で起こった。

複数の高級官僚やFARDCからの数百人の兵士たちがンタガンダの軍に加わったと思われる。

民間人数千人が国境を越えてルワンダに逃れ、その他の人びとはサケやゴマの町に避難した。

「すべての当事者は民間人の保護を最優先にしなければなりません。」とリゴーは話した。

「コンゴ軍には、武装勢力が支配する地域でも一般市民を保護する義務があります、一方国連MONUSCOの仕事はマシシとワリカレ地域でその勢力を強めなければなりません。」

CNDPの一部がDRC軍と統合されて以来、ボスコ・ンタガンダは国軍内に司令官としている。

彼は、コンゴ北東部のイトゥリ地区で、2002年から2003年に15歳以下の子どもを入隊・徴用し、戦闘員として活発に参加させるために使用したとして、国際刑事裁判所(ICC)によって指名手配されている。

申し立てられた徴用は彼がコンゴ解放愛国軍（FPLC）の司令官であったときに起こった。

コンゴ軍からの脱走はンタガンダの逮捕の噂が増えた後4月に起きている。