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コンゴ民主共和国(DRC)では、人びとは数十年間も暴力と人権侵害とともに暮らしている。大規模な強かんや殺害を含む国際法上の犯罪が国の至る所で起きており、驚くべき頻度で続いている。
免責がはびこっている。何百万人もの男性、女性、および子どもが暴力の結果苦しんでいるが、そのような行為をした人間のうちほんの一握りしか裁きにかけられていない。免責は破壊的である。暴力および人権侵害の連鎖を助長している。法の支配への尊敬を台無しにする。そして、それはDRCの人びとの目に映る司法制度の信頼性を傷つける。
DRCにおける正義の追求は、国の平和と地域の安定を求めるという口実で、政府や国際社会から絶えず避けられてきた。今、アムネスティ・インターナショナルは、国際法上の犯罪の被害者が正義と真実、補償を得ることができるように、政府がDRCにおける司法改革に全力を傾けることによって、今までの傾向を反転させるキャンペーンを開始した。私たちは、DRC政府がこれらの目標を達成するための包括的で詳細な計画を採用することを要請する。
2010年10月に発表された国連マッピングレポートは、1993年から2003年の間にDRCで犯された600件以上の深刻な人権侵害を公表した。これらの事件は人道に対する罪や戦争犯罪といった国際法上の犯罪として調査されなければならない。このレポートは最近のそして過去の犯罪のために、免責に取り組むための具体的な手順の概要を述べている。
これに応じて、政府はDRCで行なわれた国際法上の犯罪のために特別法廷を設立するという法案を提案している。これには国際的な裁判官も審議に含まれるだろう。アムネスティは原則としてこのイニシアチブを歓迎している。
しかしながら免責に十分かつ効果的に取り組むためにはさらに多くのことが必要である。
今年の私たちのキャンペーンの目的は3つである。第一に、私たちは、当局が人権への取り組みを基礎とした包括的司法戦略を発展し実施すること要請する。これは被害者のニーズに応えるものである。政府が提案している特別法廷は、それが広い戦略の一部でないならば、犯罪の被害者のための国際法上の正義の達成は成功しないだろう。
私たちは正義を求めるDRCの人びとを妨害している2つの主な障害を確認している。法的権利の認識不足と、もしそれを行使した場合の報復への恐怖である。マシシ地区に住む7人の子どもがいる45歳の母親であるソフィーは、2005年と2009年の2回兵士たちによって強かんされたが、一度も申し立てたことはない。 |
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「私はどこから始めたらいいのか分かりません…私に起きたことは目撃した人はいませんし、私は加害者を特定できません。」
被害者が自分たちの法的権利を認識しているときでさえ、加害者が自分たちの村に影響を及ぼし続けているかどうかで、申し立てるかどうかを決めるかもしれない。
第二に、私たちのキャンペーンは、法的な手続きの前に被害者への支援や一緒に活動をしている、地元NGOや人権擁護活動家の支援を目標とする。地元NGOは、被害者の権利意識を喚起させるために、そして法律で加害者を捕えるように力づけるために限られた財源の中長年活動している。
第三に、私たちは人権侵害の被害者がみな申し出て自らの体験を語ることができるようにする被害者および目撃者の保護という国内のあるいは国際的プログラムの設立を求めるキャンペーンする。
私たちはDRCにおけるパートナーNGOとともに詳細を練っており、アムネスティがDRCを訪問した後2011年7月終わりには完成させているだろう。私たちの報告書「正義の時は今：コンゴ民主共和国における包括的戦略の必要性」は8月10日に発行される。今月中のキャンペーンの最新情報にご注意を。
2012年1月から、アムネスティはDRC政府および主要援助国に向けた一連のアクションを計画している。そのうちの1つはボスコ・ンタガンダの逮捕を要請するアクションである。彼は国際刑事裁判所によって起訴されているにもかかわらず、北キヴおよび南キヴでDRC政府の主要な軍事作戦の副司令官として働き続けている。
私たちは、国際犯罪が、とくにこのような犯罪の規模が劇的に大きいDRCにおいて、もはや罰を免れることができないというメッセージをDRCおよび援助国政府に強調する必要がある。政府が国際的圧力に応じて行動し、国際社会における自らの一般的なイメージを深く憂慮するように、すべてのアクションは私たちの支援を必要とするDRCの被害者のために真の変化を起こすことができる。(このキャンペーンに関する情報は以下でチェックできます)
www.amnesty.org/50/campaigns/international-justice
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