マプーチェ民族であるヘクトル・リャイトゥル、ホナタン・ウイリィカル、ホセ・ウエニチェ、およびラモン・リャンキレオは、自分たちに対する反テロリスト法の適用に抗議して3月15日にハンストを開始した。また彼らは法の適正手続きの侵害を申し立てた。

4人の囚人はコンセプシオン大司教 との会合の後6月9日にハンストを中止することを決めた。会合の結果、マプーチェの人びとの権利委員会が創設された。

3月22日、カニエテ刑事裁判所は脅迫を伴った強盗と副検察官殺人未遂、警官に対する深刻な傷害の罪で懲役20年から25年の刑を彼らに下した。6月3日、チリ最高裁判所は、最初の判決を部分的に破棄し、懲役14年から10年に減刑した。

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　現在ハンスト中の4人のチリの囚人たちは強制栄養を補給されるかもしれない。状況次第では 、強制栄養は残酷で非人道的で品位を傷つける取り扱いとなりえる。

　 アラウカニア州北部保健当局は、80日間以上水か砂糖水だけの液体ハンストを行なっていた4人のマプーチェの囚人の健康を保証するためのすべての必要な措置を取ることを可能にする裁判所命令を要求した。この措置は、彼らの命を保証するための補給を含む、医学的検査やその他の医療行為を行なう権威を彼らに付与することを含んでいる。ヘクトル・リャイトゥル、ホナタン・ウイリィカル、ホセ・ウエニチェ、およびラモン・リャンキレオは、静脈注射や、強制栄養補給をされたくないという要望を発表した。彼らは現在マレコ県のビクトリア病院で監視されている。

ハンストを実施する囚人は他のすべての囚人と同様に適切な医療を受ける権利がある。この権利はインフォームド・コンセント(十分説明した上での治療)の原則を含んでいる。すなわち、ハンストを行なうことによって見込まれる健康上の影響について説明を受けることや、栄養補給を含む医療を拒否する権利があることなどである。アムネスティは精神的能力のあるハンスト中の人に対して、医学的管理なく、妥当な医学的根拠がある前に、あるいは残酷な取り扱いの中での、強制栄養の実施に反対している。医療の必要性は、強制栄養が人権と両立し得る場合のみである。そしてそのような栄養はハンストを行なう人の精神的能力や健康の必要性の評価後にのみ、医学的管理を継続しつつ訓練された医療従事者によって行なわれるべきである。世界医師会による医療倫理の2つの主な声明である、東京宣言とマルタ宣言は、ハンスト実施者に対し彼らが拒否する治療を強制的に行なうべきではない、そして精神的能力のあるハンスト実施者への強制栄養は不当であると述べている。

4人の囚人は、3月15日自分たちに対し反テロリスト法を使用したことへの抗議からハンストを始め、適正な法手続きの違反について申し立てた。3月22日、カニエテ刑事裁判所は、脅迫を伴った強盗と副検察官殺人未遂、警官に対する深刻な傷害の罪で懲役20年から25年の刑を彼らに下した。6月3日、チリ最高裁判所は、最初の判決を部分的に破棄し、懲役14年から10年に減刑した。

追加情報

また、4人のマプーチェの囚人、ヘクトル・リャイトゥル、ホナタン・ウイリィカル、ホセ・ウエニチェ、およびラモン・リャンキレオは2010年のハンストにも参加していた。このハンストにはピーク時に34人もの囚人が参加し、囚人の家族と政府との交渉の後2010年10月に終了した。双方が署名したこの合意は、反テロリズム法によるすべての事件は通常刑法に移管されること、政府は軍事司法法典の改革を推進すること、そしてマプーチェの要望に取り組むためにその他の措置を国際人権基準に沿った形で取ることを明記した。

　(ストップ情報のため以下省略)