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ラワンは13歳だが、もっと年上に見える。彼は11歳になる前に家を出て、子ども兵士になった。彼−そして自分の経験を私たちに語った40人の少年たち−は、チャドにおける子ども兵士使用の生きた証拠である。
子どもたちはいまだ軍と武装反政府勢力の双方によって使用されている。チャド国軍と反政府勢力との間の内戦がこの地域で激化し、スーダン国境を越えたダルフール紛争がチャド東部を巻き込んだため、最近では数千人が入隊している。
ほとんどの子ども新兵は13歳から18歳までの少年であるが、10歳の少年もいる。そのほとんどは武器の取り扱いを含む軍事訓練を受け、その多くが戦闘に参加する。反政府勢力に加わったときは15歳だったハザムは私たちにこう話した。「最も難しかったことは戦闘に参加することだった。みんな同じ位の年齢だった。反乱で楽しいことなんかなかった。」
強制的に徴集された子どももいた。しかしある子どもは、殺害や略奪の報復のために自分たちのコニュニティに勧められたのだと話した。多くの子どもは極度の貧困や村に学校や仕事がないために参加している。たとえば、マハマネは自分の父親が年老いており、みんなに行き渡るだけの食べ物がなかったので、家族や母親を助けるために13歳のときに武装勢力に参加したと私たちに話した。
チャド国軍は子どもの徴集および使用への関与を公式に否定しているが、ヤシンは彼が16歳であった2008年後半に政府軍兵士として徴集された。彼はリクルーターがうろつくために少年たちが特に危険な場所、希望を失い、絶望が強まる場所である、チャド東部の国内避難民のための多くのキャンプの1つで暮らしていた。私たちが訪問したあるキャンプの住民はこう話した。「ここには老人しかいない。私たちの幼い少年たちはみんな軍に入っている。」別の非常に幼い少年たちがチャド東部のアベシェや首都ンジャメナでさえも、2010年末に軍の隊列のなかにまだ見ることができる。
子ども兵士を復員させ、市民生活に彼らを復帰させるための努力がある。しかしながら、プログラムは、部分的で効果がなく、暴力が続くために脅かされている。生活再建の支援を必要とする数千人もの元子ども兵士のうち、ほんの少ししか助けられていない。
チャド東部の治安状況は非常に不安定である、そして国連平和維持部隊はチャド政府の要請で2010年12月終わりに撤退した。深刻な貧困は続き、復員した子どもたちの多くは中等教育や雇用といった代替機会の不足のために兵役に戻っている。
兵士としての子どもの徴集および使用は嫌悪すべきもので容認できないとして一般に非難されている。子ども兵士は身体的、社会的、精神的な損傷に苦しむ。子ども兵士の徴集および使用は戦争犯罪である。もし国がそれらの責任に対処することができず、その意思もない場合は国際刑事裁判所が介入することができるなど国際社会から深刻に受け取られている。しかし、先月チャド大統領イドリス・デビ・イトノは武装勢力が犯した犯罪への恩赦を命令した。これは兵士として使用される子どもに対する無数の虐待が罰を免れることを意味している。
チャド政府による度重なる約束にもかかわらず、子どもたちは兵士として使用されている。この恥ずべき子ども虐待を続かせてはいけない。
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