2週間以上前にコンゴ民主共和国(以下DRC)で起訴なく恣意的に拘禁されたアンゴラの人権活動家は直ちに釈放されなければならない、とアムネスティ・インターナショナル(以下アムネスティ)は、本日発表した。

アゴスティンホ・チカイア(Agostinho Chicaia)、環境保護活動家であり禁止されたアンゴラの人権団体ムパラバンダ(Mpalabanda)の元代表は、6月20日キンシャサで逮捕された。これは昨年のトーゴのサッカー･チームへの襲撃に関連してのようである。

DRC当局は、アンゴラ政府が25人をテロリズム罪で指名手配した国際逮捕状によって彼を拘禁しているとアムネスティに話した。

「アゴスティンホ・チカイアは現在起訴なく、2週間以上恣意的に拘禁されています。DRC入管警察は、アンゴラ当局により釈放の指示があれば彼を釈放すると私たちに言いました。アンゴラ当局は直ちに彼の釈放を確実にするために行動を起こさなければなりません。」とアムネスティのアンゴラ調査員ムルカ=アン・ミツは話した。

2009年からコンゴ共和国のポワント･ノワールに住むアゴスティンホ・チカイアはDRCでDRC入管警察の警官によってキンシャサのヌジリ国際空港で逮捕された。彼は環境問題の会議に出席するためにキンシャサ経由でハラレに向かう途中であった。

アムネスティが受け取った情報では、国際逮捕状は2010年に発行されたようで、有効期限切れということである。伝えられるところによれば、逮捕状が発行されたこの特定の犯罪は2010年12月にアンゴラ当局によって廃止されたためである。

この逮捕状は、2010年1月のカビンダにおけるトーゴのサッカー・チームへの攻撃に関連したものだと考えられる。この事件で2人が死亡し、数人が負傷した。

DRC当局は、アンゴラ領事館が逮捕リストはもはや有効でないことを彼らに連絡していないと話す。

アゴスティンホ・チカイアの妻は、留置場の状態がひどいので、彼女の夫はやむを得ず野外の中庭で寝ているのだとアムネスティに話した。

彼女は、アンゴラ領事館からの代表が6月29日拘禁所に彼を訪問したと話した。

「彼らは、ルアンダ〔アンゴラの州〕から返事があるまで何もできないと言いました。彼らは、アンゴラ当局からの通知を得る助けをすると約束しました。私は問題がアンゴラにあると思います。DRCはアンゴラが決めなければならないと言います。彼らは手紙をアンゴラに送りましたが、アンゴラ側の返事はありません。」と彼女はアムネスティに話した。