コンゴ民主共和国(DRC)の人権活動家の仕事はますます命懸けとなっている、アムネスティ・インターナショナルは、独立50周年を祝う本日6月30日、このように警鐘を鳴らした。

　注目を集める式典は、最も著名な人権活動家であるフロリベール・チェベヤ・バヒジレの6月26日の葬儀のほんの数日後に行なわれる。彼の遺体はキンシャサ警察との会合に呼び出された次の日に発見された。

　「DRCの人権活動家とジャーナリストに対する殺害の脅迫は驚くべき勢いで増加している。」と、ベロニク・オベールは話した。「最も聞かれる必要がある声が抑えつけられることは、恥ずべきことである。」

　フロリベール・チェベヤはDRCの最大の人権団体の代表であり、警察長官ジョン・ヌムビが関与した多くの慎重に扱うべき問題について働いていた。彼の遺体は6月2日早朝に彼の車の中で発見された。

　彼は以前アムネスティに、尾行されていると感じることやセキュリティ・サービスによって監視されていることを話した。

　フロリベール・チェベヤの葬儀は国際拷問被害者の日である6月26日に行なわれた。これは彼の家族の希望であり、彼らはフロリベールが拷問の結果死亡したと考えている。

　首都キンシャサでの豪華な独立記念日式典は、ジョゼフ・カビラ大統領が主導し、パン・ギムン国連事務総長などの高官が出席することになっている。

　アムネスティは、DRC政府にチェベヤ氏の死亡といまだ行方不明である彼の運転手の行方を調査する委員会の独立した調査を開始するように要請している。この要請は当局によって無視されている。

　この1年はDRCの人権活動家とジャーナリストに対する殺害の脅迫が増加した。これらは通常電話やメールで行なわれている。

　2人の活動家が、彼らの団体が当局について批判的な報告書を発表した後、8月と9月にそれぞれ起訴された。他の多くの人間が恣意的に逮捕され拘留中に虐待された。

　来月は2005年7月に武装した男たちのグループによって殺害されたもう1人の著名な人権活動家であるパスカル・カブングルの死亡から5周年である。男たちはパスカルの家を壊し、彼を寝室から引きずりだし、家族の前で彼を銃殺した。

　パスカルの殺害で起訴された男たちの裁判はほぼ5年前から行き詰まっている。正義は成されるだろうというジョセフ・カビラ大統領の公約にも関わらず、兵士、軍高官、政府高官を含むこれらの男性たちはいまだ自由の身である。

　「今日国内の人権の悪化を認めずに全国的な式典を催すことは、DRCにとって偽善にほかならない。」とベロニク・オベールは語った。「DRCの人びとは十分でない平和と迫りつつある危機の恐怖の不安定な状態に閉じ込められている。」

　「DRC政府が市民の利益を1番に考えるまでは、安全と人権の尊重は遠い夢のままだろう。」

　約200万人の市民が、軍と武装勢力間の戦闘が続くためにDRCで国内避難民の状態である。不法な殺害、拷問、強かんは東部地域においてはびこったままである。

　2万500人の世界最大の国連平和維持部隊であるMONUCは、DRCで一般市民の保護手段を提供する能力のある唯一の勢力である。政府はその撤退を繰り返し要請している。アムネスティは、MONUCの撤退は国内の人権状況のさらなる悪化につながることを恐れている。