コンゴ民主共和国(DRC)政府は、ある主要な人権活動家の死について十分かつ公平で独立した捜査を開始しなければならない、とアムネスティ・インターナショナルは述べた。

　フロリベール・チェベヤ・バヒジレは、火曜日にキンシャサで警察によって召喚された後、水曜日早朝遺体となって発見された。彼はDRC最大の人権団体の1つである「声なき声」(VSV)と人権団体の全国ネットワークの代表であった。

　「私たちはこのような有名で尊敬を集める人権擁護活動家の不審な死に呆然とし驚いている」とアムネスティ・インターナショナル・アフリカ部副部長であるベロニク・オベールは語った。「フロリベ ールは過去に当局によって逮捕され嫌がらせを受けている。彼はその重要な活動のために犠牲となったように思える。」　

　チェベヤさんは尾行されていると感じたことや治安機関による監視下にあると、何度かアムネスティに話した。

　6月1日朝、チェベヤさんは、キンシャサのリグワラ警察の一般監察局であるジョン・ヌムビ司令官のオフィスから出席を求める電話を受けた。彼は監察局へ行くために午後5時に職場を出た。

　火曜日夜午後9時少し過ぎまでチェベヤ氏は家族と電話で連絡を取っていた。8時少し前彼は家族に、まだヌムビと会えていないが監察局で待っているのだという内容のメールを送っていた。

　彼の最後のメッセージは、彼が監察局を出て、家に帰る途中に大学に少し寄る、というものであった。

　彼の遺体は水曜日早朝彼の家の近くの郊外で通行人によって発見された。

　「政府は、この血も涙もない殺人を迅速に捜査し、その責任のある者を起訴しなければならない」とベロニク・オベールは語った。「他者の権利を擁護する人びとに嫌がらせや迫害なく活動の継続は許可されなければならない。」

　アムネスティ・インターナショナルは、違法な逮捕、起訴、電話による脅迫、諜報機関のオフィスへの召喚の繰り返しを含む、コンゴ民主共和国における人権擁護活動家への抑圧の増加をこの1年間注視していた。

　「フロリベールの死は人権コミュニティにとって重大な損失である」とベロニク・オベールは語った。